2026年1月期結果発表
第59回募集、期待賞2作品・奨励賞1作品・努力賞2作品選出!
今回も多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(1月25日締切分)
賞金5万円
受賞作掲載

『魔法戦士の母』
安藤唯
STORY
引っ込み思案な娘・ほのかを日頃から心配をする母親。しかし、ある日TVをつけると魔法少女として戦う娘の姿を目撃してしまう!!
選評
魔法少女が題材のお話でありながら、魔法少女の娘を見守る母親目線という斬新な切り口が目を引いた本作。母親視点ならではの悩みや葛藤が上手くネタとして落とし込めていた点は素晴らしい。 しかし作品全体を通してコメディ路線なのか、それともシリアスな展開運びでやりたいのかがどっちつかずになっていた。そのため作品の楽しみ方が分かりづらく、強みである企画性の強さが活かしきれていなかった点は惜しい。 読者の興味を引く題材や企画を練るとともに、作品の方向性も見定めたうえでの次回作に期待する。

『魔王の素晴らしい人生』
中上アタリ
STORY
現代日本の女子高生に転生した元魔王・あこ。アイドルの推し活に励む彼女は、前世の因縁を持つ元勇者・渚と再会して…。
選評
見せ場となる場面や表情をしっかりと印象付ける画面作りがされており、場面の状況やキャラクターの感情が読み取りやすい構成がお見事。また、「元魔王の推し活」「一癖あるアイドルを推す」という、読み手に興味を引かせる要素を掛け合わせる工夫がなされていた。 一方で、あこがアイドルに救われた背景などが垣間見えるものの、期待ほど要素がキャラクター性の掘り下げに寄与されていない印象。本作のような読み味にテンポがある作品の場合、要素絡めながらキャラクターの内面や思考を表出させることで個性を強めて欲しい。
賞金3万円

『すくいビト』
大火 希
STORY
呪いにむしばまれた姉を救うため、弟の怜汰は「すくい屋」のチハヤという怪しげな青年に助けを求め――。
選評
突出した描写の丁寧さと、目を止めたくなる絵作りには確かな実力がある。植物や建物、虫などの繊細でリアリティある作画は作品への没入感を誘う。 一方で課題も散見された。本作は作品独自の設定や造語が多いことに加え、本編の物語と並行して別の大きな物語が展開される重層的な構造をしている。その結果、把握すべき情報が錯綜してしまい読者が作品を読み取るうえでの要点を掴みづらくさせていた点は否めない。 次作では読み切りにおさまる物語のボリュームと情報量を精査し、伝えるべき情報を整理し優先順位をつけ作中で提示してほしい。
賞金1万円

『KAMIKIRI』
タイプβ
STORY
美容師を超えた美容師、「神スマ美容師」を志す青年、桐崎ジョージ。そんな彼の散髪をただ一人拒否した少女、神永さくら。実はさくらには髪に関する秘密があって──!
選評
ヒロインのちょっとエッチな可愛らしさと、シチュエーションコメディとしての魅力が輝く作品。一方で、「髪を触られるとエクスタシーを得てしまう」というヒロインと「美容師を目指す青年」による髪を切ることの駆け引きが軸という点は面白い。しかし問題解決方法が少年漫画的必殺技での解決であり、途中のギャグシーンは蛇足感があったりと、ストーリー自体はちょっと粗いところもあるのが課題。よりちょいエロを伸ばしつつ、ストーリー構成を学んでいけるかがカギ。

『喉から手が出るほど』
さどれん
STORY
祖母の訃報を受け、帰省した樹。「お社に行ってはいけない」という祖母との思い出を思い出しながら外出したところ、おもむろに社から鈴の音が……。果たして樹に待ち受けるモノは一体…?
選評
まだ粗削りなところあるものの、独自の怪異のデザインや恐怖の見せ方に光るところがある。 その反面、ホラーとしての組み立て方にまだ慣れてない点や、説明不足の箇所も目立つところが非常に惜しい。 ストーリーを語るうえでの過不足ない説明の盛り込み方、というのは難しい課題。だが、若さゆえのインプット不足のところも要因としては大きいかと思うので一度、古今の名作をインプットする機会を設けるのも意識してほしい。
最終選考作品
完成原稿部門
- 『最高最幸、管理社会』猫宮ぽち
- 『天つ水仰ぎて待つに』沖本マカ
- 『いるか、うまじぃに出会う』兎木田 あかり
- 『飛ばないそらの行く末は』井上なと

