
2026年2月期 結果発表
第60回募集、佳作1作品・期待賞1作品・奨励賞3作品・努力賞2作品選出!
今回も多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(2月25日締切分)

賞金10万円+受賞作掲載

むらさきノート
千川
ストーリー
高校で出回る便利なテスト対策ノート、通称・むらさきノートが他クラスの村崎のものだと知った玲。いじめを心配した玲は、夏休みに旅館でバイトしないか彼女を誘うが……。
選 評
高校生たちのひと夏が上手く描かれた詩的な本作。コマ割りや画面作りに華があり、作者のこだわりが感じられる。ドラマを作ろうとする気概が感じられ、読者の期待を最後まで裏切らない展開だった。一方で、玲がバイトに誘った理由や村崎のトラウマなど、具体的な情報が足りずリアリティと説得力に欠けている。またキャラの心情をもっと丁寧に掘り下げて魅力をたくさん伝えてほしかった。センス・実力は十分にあるので、今後より画力が伸びることにも期待している。

賞金5万円+受賞作掲載

いけいけ!だいふくちゃん
相原いつき
ストーリー
とある和菓子屋に住み着く大福の精霊こと、だいふくちゃん。今日もお客さんの笑顔を見るため、可愛く元気に頑張ります!
選 評
大福の精霊という一見想像の付きづらいキャラクターを、デフォルメ調で小さく愛らしいビジュアルで親しみやすく表現している点は見事。さらにだいふくちゃんの可愛さを押し出すだけでなく、テンポの良いギャグとしても楽しめる内容になっている。しかし、今作のメインでもある大福の精霊という要素が設定だけに留まっている点は惜しい。大福の精霊というキャラクターを象徴する特徴ならではのネタがあると、より読み応えが増すだろう。読者の興味を引く設定はそのままに、より洗練された次回作に期待する。

賞金3万円

キミはキュートでクールなカノジョ
麦野らぁ
ストーリー
いつもと変わらない朝。学校に行こうと玄関を開けると、そこには女の子になった幼馴染の姿があった。最近流行している『性転換症候群』に、どうやら彼も罹ってしまったようなのだ…。
選 評
物語に破綻がなく、個々のキャラクターも魅力的で、キャラ同士の掛け合いなど読者を楽しませるポイントをしっかりと押さえられていました。ただ、セリフに頼って物語を進行させている傾向があるため、注意が必要です。作画に関しては、画面が全体的にアップ気味なので、構図のメリハリを意識してみましょう。次回作では、キャラクターや背景のデッサン力のさらなる向上に期待しております。

めぐみの雨
ナスノミコト
ストーリー
ある日突然、自分の思ったことが実現するようになった女子高生のめぐみ。初めは喜ぶめぐみだったが、徐々に奇妙な出来事に巻き込まれていく!!
選 評
警報が鳴り響くシーンなど、緊迫感のあるシーンを印象的に見せる高い演出力に評価が集まった本作。主人公が追い込まれていく様子を、キャラクターの表情や周りからの視線の描写でスリリングに描けている点も高評価だった。しかしその一方、時間や場面が唐突に切り替わることで、物語の展開が分かりづらくなってしまっている点が惜しいところ。次回作では読者側の没入感がさらに高めるため、構図やカメラワークを工夫して主人公の置かれている状況を分かりやすく描くことを意識してみよう。

LUMINA ― 光の神子と二つの誓い
月詠らぎ
ストーリー
王都の結界を維持する重責を担う「護りの神子」ルナ・ラウレリア。結界の維持に必要な魔力供給をめぐり、ルナの心は幼馴染のギルと治療術師エリオの間で揺れ動いていく……。
選 評
ファンタジー世界を舞台に主人公を中心とした三角関係が描かれた本作は、要所要所での透明感を強調した高い作画力や、キャラクターの心の機微の描写に意欲的に挑戦した点が評価され奨励賞受賞となった。一方で設定の複雑さやページ毎の画面処理のばらつきが目立っており、違和感となって読む者の没入感を削いでしまった点は惜しまれる。今回の課題を糧に、次回は読者視点をより意識した構成と安定した作画に磨きをかけ、さらに上の賞を目指してほしい。

賞金1万円

神喰い鬼と神無し巫女
米豊
ストーリー
厄災退治に向けて神様と契約を交わすため神社を訪れた巫女・ニギ。しかし、そこにいたのは神様ではなく、神を喰らった「爆食鬼」だった‼︎
選 評
ニギの喜怒哀楽が生き生きと描かれており、読み切りとしてまとまりがあった。しかし、キャラクターが物語に合わせて動いている印象が強く、ストーリーのテーマや主題の結びつけ方に一貫性が欠けて見える。例えば、「凸凹バディの価値観のズレ」や「振り回されるニギの様子」など、見せたいキャラクターの姿を1つに絞ることで、キャラクター主導の展開を意識してほしい。次回作では、主人公の行動への説得力を高めることで、キャラクター性が前面に現れることを期待したい。

BABUMEE!!
丈彦
ストーリー
理想とは程遠い育児生活の中で、精神的に疲れ果ててしまった新米ママ。そんな彼女の目の前に、高速飛行する赤ちゃんが現れて!?
選 評
「空飛ぶ赤ちゃん」の登場シーンはとてもキャッチーで、冒頭の掴みとして効果的だった本作。母親たちのコミカルな掛け合いも楽しく読めた。しかし、その斬新な設定が育児の悩みという本作のテーマに十分に活かしきれていない点は惜しい。そのため、終盤で主人公が唐突に自己解決をしているように見え、読後の納得感に欠ける。単なるアイデアで終わらせることなく、その特殊な設定を通じてキャラクターの価値観がどう変化したのかを丁寧に描写できると、より完成度の高い作品になるだろう。

完成原稿部門
- 『死神のスカウトにご用心』相原 いつき
- 『喰魂師ミアの極上グルメ』神城亜季
- 『サイコな彼とパス彼女』丈彦
3月25日〆切の発表は
2026年5月12日!