【マグコミ漫画研究部】『迷宮ブラックカンパニー』の登場人物・リムの食事量を研究してみた

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お久しぶりです!編集Nです。今回の研究に取り上げるのは……この作品!!

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MAGCOMI読者には釈迦に説法かもしれませんが……「この作品を読んだことない」というような方もいらっしゃるかもしれないので、まずはNの独断と偏見による簡単なあらすじを説明します。

 

『迷宮ブラックカンパニー』とは!?

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働きたくない…その思いから努力を重ね、ネオニートとなった男・二ノ宮キンジ。そんな彼が何の因果か異世界に転移、辿り着いたのは“迷宮が職場”のブラック企業だった。雀の涙の低賃金、長大な労働時間、悲惨な労働環境――生き残る為に死ぬほど働く、社畜的ダンジョンファンタジー!

 


本作は、端的に言うなら「異世界転生・転移モノ」にカテゴライズされる作品です。
しかし、チート能力もなければ神様と出会う訳でもありません。

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「着の身着のまま」どころかほぼパンイチで異世界に転移してしまった主人公・ニノミヤ。

そんな彼は、タコ部屋異世界の迷宮で、過酷な肉体労働を行うことになってしまうのですが……

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そこは 労働基準法など適応されない、完全なブラック会社でした。

 

その後、紆余曲折を経てこの現状を打破すべく、危険な迷宮の深部に潜って採掘しようとするニノミヤでしたが……。

 

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運悪く擬人化できる最強の魔物、リムに見つかってしまいます。
なんとか彼女をなだめ、取引として「自分を食べない代わりに、地上にあふれる美味しい食べ物で常にお前を満たしてやる」ということを提案するニノミヤ。

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対するリムもそれを受諾し、なんとか生き延びることに成功したかのように見えたのだが……?

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リムは通常では、考えられないほどの大食漢でした。

こうして、ニノミヤはリムの食費を捻出する為にブラック企業で働き続けることになる……というのが大まかなあらすじなのですが――――

ここで私の「気になったことは徹底的に調べないと気が済まない」という性分が鎌首をもたげました。

即ち、

リムという生物の食欲は具体的にどれくらいの量なのか?
それだけ食べたものはどこにいくのか?
数値や重量に換算したら?
というかそもそも、人間ってどれだけの量の食事ができるものなのか?
etc.……


一度気になってしまえば、最早それは呪縛のように私の心を蝕んでいく。(妄想)
ということで、前置きが長くなりましたが―――

第四回マグコミ漫画研究部!~MAGCOMI作品のどうでもいいことを真面目に考察してみた~の議題は、こちらになります!!

 

『迷宮ブラックカンパニー』の登場人物・リムの食事量を研究してみた

※ここから先は、一部作品のネタバレを含んでいますので、未読の方はご注意ください。

 


まずは、資料(原作漫画)の描写を元に、
リムがどれだけ食べているのか、具体的に数値化してみることにしてみました。

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第二話に、リムの食事量は一日平均5万 G ギリー と記載があります。1ヶ月にすると、約150万Gもの大金になります。

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ちなみに、上記作中の描写から、異世界であるアムリアの貨幣1G≒約1円くらいであることが伝わってきますので、150万Gは150万円とみて問題ないでしょう。

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そして、ニノミヤ家のエンゲル係数は100%を超えている模様。

エンゲル係数の算出方法は食費 ÷ 消費支出 × 100と言われているので、最低でも食費が丸々消費支出になっている状態と言えるでしょう。

 

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ちなみに、某ファミレス『サイゼ●ヤ』でメニュー表にある商品を全品頼んでも46,499円と言われているので、いかにリムの食欲が規格外かということがわかります。

ざっくり1円≒1gとカウントしても、 毎日50kgもの量を食べていることになる……(゜Д゜)

大食いとして知られるタレント、ギャル●根は、およそ1日でMAX15kgもの量を食べたことがあるそうです。人間の限界が1日15kg前後とするなら、リムはその3倍以上を食べることができるということになります。

そりゃニノミヤ破産するわな……。

 

……と、ここまで調べたところで、更に気になったことがありました。 即ち、「地球上で一番食事量が多い生物は何なのだろう」という疑問です。

リアルの生物と比較すれば、更にリムがおかしな存在かわかるはず。 そんな思いから本やネットを駆使して調べてみましたが……結果は、驚くべきものでした。

 

生物大食いランキング 第3位

ジャイアントパンダ

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ジャイアントパンダはおよそ一日15kg以上の竹・笹を食べています。即ち、先ほどの理屈でいくなら人間の限界値である1ギャル●根(1日15kg食べる)という単位が、彼らにとっては平均食事量なわけです。 ただし、それだけの量を食べるには当然、纏まった時間が必要であり、彼らは一日14時間もの間食事を続けているのだとか……。 そして、睡眠は8~10時間ほど取るので、1日の全ては「食って寝ること」だけに集約されている。ある意味、「迷宮ブラックカンパニー」の主人公ニノミヤの理想であるセレブニート生活を体現していると言える存在のようです。

 

生物大食いランキング 第2位

アフリカゾウ

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アフリカゾウは1日200~300キロもの草木を食べ、水も100リットル以上飲む、陸上生物では最強の食欲の持ち主だとか。

……あれ、リム負けてね?

と思いましたが、コストパフォーマンス的にはいいようです。全長6~7.5メートル、体重は5,000~7,000キログラムもの巨躯を誇るゾウだが、草食動物の為、基本的に水と草木のみで生きていけ、1日の食費は約1万円ほどで済む模様。 量では負けますが、質(お金)はリムも負けていないどころか、上回っています。

 

生物大食いランキング 第1位

シロナガスクジラ

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恐竜などを含めても、地球上で確認されているあらゆる生物の中で最大の大きさを誇る生物、シロナガスクジラ。その全長は約30mにも及び、オキアミなどのプランクトンや小魚を食べ、最大で1日約40トン、オキアミの数で例えるなら4000万匹もの食事を行うのだとか。

ためしに釣りの餌商品として取り扱われているオキアミを例にとるなら、こちらは3kg≒約800円程度で売買されているので、40トンは約1千万円ということになり、一ヶ月で3億円もの食費がかかることになります。まぁ、実際は自然界に存在するものを摂食しているのでタダですが、それにしてもすさまじい食欲です。質・量ともに完全にリムは負けてしまっている……。

 

…………。

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実はリム、意外と大したことなかった?

 

………いや、違う!!

まだまだリムはこんなものじゃないはず!!←

 

…と、調べていく内になぜかリムに感情移入していた私は、違った視点からリムの食欲の凄さを表そうと試みました。

すなわち、食事を物量や金額で見るのではなく、カロリーとして見てみるという試みです。

先ほどのギャル○根を例に出すと、普段の食事で1日約2万 kcal キロカロリー ほど摂取していました。リムはその約3倍ほどを摂取しているので、最低でも1日約6万kcalほど摂取していることになります。

6万kcalと言われてもピンとこないかもしれないので、わかりやすく説明させてもらうと、一般的にご飯一杯分の摂取カロリーが200kcal前後と言われているようです。

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つまり、リムは最低でも、ご飯を1日300杯近く食べる生活を送っている。 この貯まりに貯まったカロリーをどう消化しているのか!? その答えは、本編に記載してありました。

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画像をご覧ください。ご飯を食べに食べ、満腹&肥満状態になったリム。

そんな彼女は、降りかかる火の粉を払う為に本気で戦おとするが……

 

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身体サイズを自由自在に変形できる……だと……!?

おまけに変形した途端、ぽっこりお腹と顔はスリムな状態に。つまり、リムは吸収したカロリーを自身の身体を変形させるエネルギーに置換しているのではないか!?

 

ということで……結論。

①リムの食費1日5万円から研究した結果、その食事量は1日50kg前後にも及ぶ。

②食事量としては実在する生物に負けているようだが、金額としてはシロナガスクジラ以外対抗できる生物はいない。

③リムは食事のカロリーを体の変形&本気を出したパンチに転用でき、その時消費したカロリーはおよそ4万~5万kcal前後。

 

この研究結果の真偽を確かめるべく、著者である安村洋平先生と、担当編集者であるJさんにインタビューを試みました。

 

 

f:id:magcomi:20200406213628p:plain かくかくしかじかとそういう訳で、上記結論をマグコミ研究部公式見解として出しました!いかがでしょうか!

f:id:magcomi:20200312200710p:plain …………。

f:id:magcomi:20200312200720p:plain …………。

f:id:magcomi:20200312200710p:plain ……そんな設定あったっけ?つーかよくそんな変なとこに注目したな……

f:id:magcomi:20200312200720p:plain たしかに、リムは大食いキャラですけど…

f:id:magcomi:20200406213628p:plain いやー、気になったことはトコトン調べないといけないと気が済まないタチでして…。それで、この研究結果、いかがでしょうか!

f:id:magcomi:20200312200710p:plain いかがって言われてもなぁ……まぁ、別に認めてもいいけど……

f:id:magcomi:20200312200720p:plain さすがにシロナガスクジラと比較されるとは思っていませんでした(笑)

f:id:magcomi:20200406213628p:plain 思ったよりリアクションが薄い!(´・ω・`)……まぁ、アニメ化も決定したことですし、こうなるとアニメでひたすら食べまくるリムの姿を見てみたくなりますね!

f:id:magcomi:20200312200710p:plain …あー、たしかにそれは楽しみだね。アニメなら画面映えしそうだし。

f:id:magcomi:20200406213628p:plain ですよね! あ、そういえば……今回の結論とはあまり関係がないんですが、本作でどうしても一つ気になることがあるんですが……是非、安村先生にお伺いしてもよろしいでしょうか。

f:id:magcomi:20200312200720p:plain ええ、いいですよ。なんでしょう?

f:id:magcomi:20200406213628p:plain ズバリ! 『迷宮ブラックカンパニー』のヒロインは誰になるのでしょうか!? リムなのか、シアなのか、ベルザなのか、はたまたランガ(!?)なのか……気になって夜も眠れませんよ!

f:id:magcomi:20200312200710p:plain ……ちなみに、Nくんは誰がヒロインだと嬉しいの?

f:id:magcomi:20200406213628p:plain全員です。全員ニノミヤとくっつくハーレムエンドが理想ですね(`・ω・´)キリッ

f:id:magcomi:20200312200710p:plain ……(最低だコイツ)

 

……………………………………………………。

 

……………………………。

 

…………。

 

 

その後、更に話し合った結果。

上記研究と、「『迷宮ブラックカンパニー』のヒロインはあなたの心の中のいち推しキャラ」ということが本作の公式設定となりました。←!?

皆さんも以後、リムについてはカロリーを活動エネルギーに変換していると思って楽しんで頂けますと幸いです!

そして、もしまだ「迷宮ブラックカンパニー」を読んだことのないそこのアナタ!!

これを機に、是非読んでみてはいかがでしょうか。MAGCOMIにて第一話を無料で公開しているので、少しでも興味を抱かれましたら、是非お読みください!

 

 

また、『迷宮ブラックカンパニー』アニメ化を記念し、2020年7月末まで1巻分が丸々無料で読めるキャンペーンを実施している他、安村先生描き下ろしイラストも公開しております!

気になった方は、下記より是非アクセスしてみてください!

 

 

以後もこのような形で、私Nが独断と偏見で選んだMAGCOMI連載作品の気になった点を考察しては、作者や担当編集者に突撃インタビューをしていこうと思います! 次回もお楽しみに!

©安村洋平 2020/マッグガーデン ©Youhei Yasumura 2020/MAG Garden

※本ブログへ記載した画像は、株式会社マッグガーデンが刊行した「迷宮ブラックカンパニー①~⑤巻」より抜粋し、引用させて頂きました。