お久しぶりです!編集Nです。今回の研究に取り上げるのは……この作品!!
MAGCOMI読者には釈迦に説法かもしれませんが……「この作品を読んだことない」というような方もいらっしゃるかもしれないので、まずはNの独断と偏見による簡単なあらすじを説明します。
※一部作品のネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
『女装してめんどくさい事になってるネクラとヤンキーの両片想い』とは!?
和風メイド喫茶で働く可愛く朗らかな女の子・「花」と黒髪がきれいな凛とした美人・「めい」。二人はお互いに好きだと気づいていない両片想い。…しかし、二人には相手にバレてはいけない秘密が…。
本作は「二人の主人公」によって進められるラブコメ(?)作品です。
その内の一人、自身のことをネクラ野郎と自称する
和風メイド喫茶でバイトをしているのですが――
なんと、そこで女装して接客を行っているのでした。
その名は
更に、話はそれだけに留まりません。
実は、花は店に訪れる常連めいと呼ばれる少女に惚れており、
好きな人と一緒にいられる理想のひとときでもあって、楽しくバイトを続けているのでした。
続いて、もう一人の主人公、
なんと彼は、
メイド喫茶に勤める女装姿の「花」に一目惚れしてしまいます。
しかしここでネックになってくるのが、
彼はガチガチのヤンキーだということ。
そんな彼は、体面上メイド喫茶なんてところに行けるはずもなく、大いに苦悩します。
そうして出した答えとは――
彼自身が女装をしてメイド喫茶に向かう事でした( ゚д゚)
ともあれ、こうしていろいろとめんどくさいことになった花(波苗憂真)とめい(里切秀明)の勘違いしか存在しない両片想いライフが始まるのですが――
そんな中、本編とは関係ないところで私の「気になったことは徹底的に調べないと気が済まない」という性分が鎌首をもたげました。
それは―――
ズバリ! シューメーのファッションについてです。
シューメーは、学生という事もあって学ラン+パーカーという出で立ちでいることが非常に多いです。
しかも、こだわりがあるのか毎回、着ているパーカーは変えているようで――
派手だったりユニークだったりと、とにかく多種多様なものを所持しているようです。
この事実を知った途端、私の脳裏に数多の疑問が浮かんできました。
即ち、
シューメーが持つパーカーは全部でどれくらいあるのか?
シューメーは毎日気分によってパーカーを変えているのか?
めいに女装しているときでもパーカーを着ているのか?
そもそも学ラン+パーカーというファッションはいつから始まったのか?
etc.……
一度気になってしまえば、最早それは呪縛のように私の心を蝕んでいく。(妄想)
ということで、前置きが長くなりましたが―――
第7回マグコミ漫画研究部!~MAGCOMI作品のどうでもいいことを真面目に考察してみた~の議題は、こちらになります!!
『女装してめんどくさい事になってるネクラとヤンキーの両片想い』の主人公の一人・里切秀明が学ランの下に着ているパーカーについて研究してみた
まず最初に、学ラン+パーカーというファッション自体について調べてみました。
アラサー男なら、必ず一度は学生時代に経験したことがあると言われるこのファッション。
かくいう私も中学生の頃によくしていたものでした。
中にカッターシャツを着たり、あえてぶかぶかのパーカーを着て腰パン(死語)にしたりと、いろんなバリエーションがあったものです。
このファッションがいつ頃始まったのかについては定かではないのですが、おおよそ90年代後半から2000年代にかけて広まっていったようです。
それ以前の70年代から80年代はヤンキー全盛の時代で、「長ラン」「ボンタン」と呼ばれるものや、漢字で刺繍を縫う特攻服のように制服を改造するということが流行していました。
しかし、90年代後半になると「学生服自体を改造する」ということよりも、テレビドラマなどの影響で制服はそのままインナーウェアなどを工夫して制服を着こなした方がオシャレであるという雰囲気が出来上がり、その一環として「学ラン+パーカー」というスタイルも周知されていったようです。
近頃では校則で規制している高校もあるようですが――シューメーはヤンキーなのでそんなこと知ったこっちゃないとばかりに着ているのでしょう(笑)
さらに言えば自宅でもよくパーカーを着ており、それどころか「めい」に女装しているときもパーカーを着ていることが多いということが作中からわかります。
また、下記のようなモノローグがあることからも、シューメーが普段から好んでパーカーを着ていることは間違いのない事実でしょう。
まぁ、体のラインを隠せるパーカーは女装にうってつけと聞きますしね…( ̄ー ̄)ニヤリ
そんなシューメーですが――そうなるとやはり気になるのは今までどれだけの種類のパーカーを着ているのだろうか?ということです。
一度気になったからには調べずにはいられないのが人の性というもの。
こうして私は単行本をひたすら読み漁り、今まで登場したパーカーを一つ一つ数えてみることにしました。
その結果は――こちら!!
<パーカー種別>
プルオーバー:48着(境目がなく、頭からかぶって着るタイプのパーカー)
ジップアップ:22着(前面にファスナーがついて開閉可能なパーカー)
アングルなどの問題で判別不可:4着
※単行本①~⑤巻時点の集計です。
おまけ漫画やカバー裏なども込みの数値です。
似ているパーカーや色が判別できないパーカーは全て同一のものとしてカウントしています。
……………………。
シューメーとして着たものよりも、「めい」として着たものの方が多い……だと……( ゚д゚)
ある意味、衝撃の事実でした(笑)
さらに言えば、本作は5巻時点で48話まで掲載されている為、トータルの数を考えると1話1.5パーカー以上の頻度で着ていることになります。
なんだかシューメー自身と、更には著者であるとおる先生の密かなこだわり(?)のようなものを感じますね…!
そんな中、更に気になったのは、作中に出てきたものの中でシューメーに一番似合うパーカーはどれなのかということでした。
ここまで調べた以上は、それもキッチリ調べて研究結果を発表するしかないじゃないか!
ということで、MAGCOMIのファッションリーダー(自称)こと私Nの独断と偏見による、シューメーに似合っているパーカーを部門別に紹介していこうと思います!
①可愛い部門1位 アニマル柄パーカー
単行本第②巻裏表紙に描かれている、知る人ぞ知るパーカー。
「めい」のアイラインの整え方も描かれていますが、それよりも特筆すべきはこのパーカーの柄でしょう。
シベリアンハスキーやトイ・プードルなどの犬をデフォルメしたものが描かれており、とても可愛らしいのですが――
何より私が可愛いとして推すべきポイントは……あのシューメーがこのパーカーを選んで買ったということです!
想像してください、皆さん。
「めい」に変装したシューメーが、恥ずかしそうにしながら自らこのパーカーを持って店員にレジ打ちされている姿を……!
――萌えますよね(*´ω`*)
あるいはシューメーの姿で買ったのかもしれませんが、いずれにせよとても可愛い光景になること間違いなしです。
ということで、可愛い部門1位にはブッチギリでこのパーカーを私は推します!!
②ユニーク部門同率1位 ビッグジップ&斜めジップパーカー
参考画像が凄い絵面ですが…(笑)
ユニークなパーカーとして挙げたいのがこのビッグジップパーカーと、斜めジップパーカー。
その名の通り、ジップ部分が通常より格段に大きかったり、変な位置に配置されていたり(画像では斜めになってます)しているパーカーのことです。
当然、デザインがユニークであるが故に着こなしもそれなりのセンスが求められるパーカーなのですが――シューメーは女装・学ラン共にいい感じで着こなせているかと思います。
私もこういうパーカーを何枚か持っているのですが、一つ注意しないといけないのは、この手のパーカーはファスナーも大きい分、服や髪などが絡むと大変なことになります(笑)
特に、皮膚が挟まったままファスナーを思いっきり上げてしまったときの痛みといったら……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
着こなし以上に、脱ぐときにこそ気を遣うパーカーかもしれません…(;^ω^)
③派手部門1位 よくわからない(?)キャラが全面にプリントされたパーカー
映えある派手部門第一位として選んだのはこのパーカー。
デカデカと文字(?)のようなものが服全体に描かれており、その上には某妖●ウォッチに出てくる幽霊のようなマスコットキャラが。
こういう「派手さの中にある遊び心」が感じられるファッションが私は大好きでして…それもあってこちらを選出しちゃいました。
おまけにこのマスコットキャラ、実は単行本第①巻8話にて登場しています。
シューメーの親友
それどころか、シューメー自身も気に入っているようで、花との大事なデートの日への勝負服として選んでいるほどです。
…これは最早、シューメーが今まで本編で着てきた74着の中で一番お気に入りのパーカーとみて間違いないのでは!?
ということで……結論。
①単行本5巻までの時点でシューメーが今まで着たパーカーは全74種類。
②その中でも一番気に入っているパーカーは弓弦も好きなウイスパーJがプリントされた派手パーカーである!!
この研究結果を作品の公式設定として認めさせたいと考えたNは、著者であるとおる先生にインタビューを試みました。
かくかくしかじかとそういう訳で、上記結論をマグコミ研究部公式見解として出しました!いかがでしょうか!
いろいろ調べていただきありがとうございます~! それにしても、改めて見るとパーカー持ちすぎですね(笑)。古くなったものは処分してるとは思いますけれど、それにしたって多いな。クローゼット入るんですかね。
おぉ、早速新情報が…! 古くなったものは処分してるんですね? クローゼットは…たしかに下記描写を見る限り、シューメーの家は外観だけでもは大きいことが伝わってくるのでたくさんありそうですが…(笑)
そうですね。里切家は家がでかいのでおそらく入るんでしょうね(笑)
ちなみに、やはりシューメー自身もこれだけ着ているということは、洋服の中だと一番パーカー好きなのでしょうか? また、あれほどまでの種類豊富なパーカーは常日頃からショップで買ったりしているのでしょうか?
大好きですね。合わせやすいし、アレンジきくし、あとかっこいいのもかわいいのもあるので。 ショップとかネットで買ってると思います。家族や友達からプレゼントされたりもします。
へぇ~! なんだか、シューメーがZ●Z●TOWNとかを使ってると思うと親近感が湧いてきますね(笑)。余談になるんですけど、とおる先生のTwitterにてシューメーの両親はファッションデザイナーとお伺いしました。
これはもしかして両親が作ったデザインのパーカーもプレゼントされたりしているのでしょうか? また、蒼明も服飾系の学校を目指してるとのことですが、ミシンなどを使って服(パーカー)などを作れたりするのでしょうか?
プレゼント…はされてるかもしれませんが、着てません(笑)。両親のデザインは好みのテイストが違うので。蒼明も練習すれば作れるようになると思います。いつか兄ちゃんにプレゼントしたくて練習してると思います。
なるほど~! しかし、蒼明にパーカーをプレゼントされた日には家宝扱いになりそうな気が……(笑)
蒼明への溺愛っぷりを見ると、もったいなくていつまで経っても着れない!って思うかもですね(笑)。
容易に光景が想像できる…(笑)。そういえば今回ランキングのような形で研究結果を発表させて頂きましたが、やはり作中に出てくるシューメーのパーカーはユニークだったり、オシャレなものが多いように思います。これは、とおる先生が所持されているものだったりするのでしょうか? もしくは、何かモデルや参考にしている衣服があったりするのでしょうか?
自分の好みの柄だったり、ファッションサイトを参考にしたりしていますね~! 持ってるものは……実は2着ほど描いてます(笑)
なん……だと……!そんなことを言われたからには、その二着を是非とも探したくなってしまいますね!( ✧Д✧) キラーン それじゃ、ヒント! ヒントをください! 例えば…とおる先生が一番お気に入りのシューメーのパーカーはどちらになりますか?
ジッパー大好きなのでビッグジッパーのやつですね。ただ、好きなもの=私が持っているパーカーとは限りませんが…(笑)
それは…たしかに(笑)。そうなると特定するのは諦めるしかないか(´・ω・`)。じゃあ、別の質問を……シューメーが学ランの下に着るパーカーは毎日気分によって変えているのでしょうか? それともローテーション的な法則があるのでしょうか? また、高校の生徒を見る限りシューメーのようにパーカーをインナーに着ている生徒は見かけませんが、あれは校則違反になるのでしょうか?
学校に着ていくパーカーは、たぶん起きてクローゼットあけて最初に目についたものを着てると思います。インナーパーカーは仰る通り、本当は校則で禁止されてるんですがシューメーは無視してます(笑)。
へぇ~! こだわっているというより、目についたものをとりあえず着ているって感じなんですね。そして校則については、やはり破っていましたか。シューメーらしい…(笑)
ではでは、いよいよ核心に触れた質問をさせて頂きます! ズバリ、私の出したこの結論シューメーが一番気に入っているパーカーは弓弦も好きなウイスパーJがプリントされた派手パーカーである!!ということについてはいかがでしょうか!!
そうですね、合ってます! かなりお気に入りだと思いますよ。
おぉ~! よっしゃ!╭( ・ㅂ・)و̑ グッ
たしかにあのパーカー、めっちゃ可愛いですもんね。派手さの中に遊び心があるというか……ちなみに、あのウイスパーJはどういった設定のキャラクターなんでしょう? また、弓弦はウイスパーJのどこに惹かれたのでしょうか?
ウィスパーJは海外の、街で暴れる悪の組織を幽霊となってしまった主人公が退治するアクションコメディものです。しかし退治するときに毎回やりすぎてしまって、幽霊なのに警察に毎回連行されるオチがあります。そういうハデでマヌケなところが好きなんだと思います。
フムフム…! なんだか、アメコミに出てきそうな設定ですね! 幽霊なら、連行されても刑務所などからすんなり脱獄できそうですが…(笑)。でも、派手でマヌケなところが好きというのは同意見です! ちなみに、弓弦とシューメーはこの同じパーカーを互いに持っているようですが、一緒に買いにいったのでしょうか? また、もしかして鹿子も同じものを持っているのでしょうか?
はい、一緒に買いました。鹿子はパーカーを着ないので持ってません。でもめちゃくちゃ羨ましがっています。
鹿子、お腹に布が当たるのを嫌ってますし、パーカーを着用するのは難しそうですもんね(笑)。でもなんだか羨ましがる鹿子と、面倒くさそうにあしらう二人が目に浮かぶようです(*´ω`*)
それでは、最後に改めまして確認を。……こちらの研究結果を、本作公式のものとさせて頂いてもよろしいでしょうか?
大丈夫です!
と、いうことで……
上記研究結果が本作の公式設定となりました。←!?
今後、作中に登場するシューメーの一番お気に入りのパーカーは、ウイスパーJのものだという豆知識を踏まえて本作を楽しんで頂けますと幸いです!
そして、もしまだ『女装してめんどくさい事になってるネクラとヤンキーの両片想い』を読んだことのないそこのアナタ!!
これを機に、是非読んでみてはいかがでしょうか。MAGCOMIにて第一話を無料で公開しているので、少しでも興味を抱かれましたら、是非お読みください!
以後もこのような形で、私Nが独断と偏見で選んだMAGCOMI連載作品の気になった点を考察しては、作者や担当編集者に突撃インタビューをしていこうと思います! 次回もお楽しみに!
©とおる 2020/マッグガーデン ©Toru 2020/MAG Garden
※本ブログへ記載した画像は、株式会社マッグガーデンが刊行した『女装してめんどくさい事になってるネクラとヤンキーの両片想い』①~⑤巻より抜粋し、引用させて頂きました。