今世紀最強の超一流クリエイター陣が贈る痛快クライム・エンタテインメントアニメ
『GREAT PRETENDER』の配信、TVアニメ放送開始&コミカライズ第1巻の発売を記念して、
脚本家の古沢良太さんへのインタビューを実施しました!
記事の最後には、鏑木ひろ監督、古沢良太さん、キャラクターデザインの貞本義行さんなどの
豪華スタッフ直筆サインシートのプレゼント情報を掲載していますので、この機会をお見逃しなく!!
実写ドラマ・映画の世界で活躍し、今回『GREAT PRETENDER』で初めてオリジナルアニメーションの脚本を担当した古沢良太さんにインタビューを実施しました!本作がどのようにして生まれたのか、そして作られてきたのか……。その制作秘話に迫ります。ここでしか読めないスペシャルインタビューをお楽しみください!
アニメーションの自由さと制約
――まず、本作のオファーを受けたとき、どう思われましたか?
古沢良太(以下、古沢)
基本的には実写作品と同じようなつもりで仕事をしていましたが、実写ドラマや映画と違って撮影のスケジュールや予算、放送枠、俳優さんの都合などといった制約がないので、そこは勝手が違うなと感じました。制約は出来ないことである一方で、何が出来るのかという手がかりでもあります。
アニメの脚本となるとその制約が取り払われてなんでも出来るとなってしまい、逆に何をやっていいか分からなくて。上手く進め方のイメージが掴めなかったというところがスタートにありました。
――そこから何を取っ掛かりにしたのでしょうか?
古沢
取っ掛かりとなったものは結局なくて、書かなきゃいけないから無理やり決めてどうにか書き進めていきました(笑)。そういった形で、試行錯誤しながら書き進めていって、執筆の途中で貞本義行さんが描かれたメインキャラクターのイメージがあがってきたので、そこから少しずつ画が思い浮かぶようになってきた、という感じですね。
――なるほど。そういった過程で出来上がっていったんですね。その他で「これは実写とは違うな」となった部分はありますか?
古沢
そうですね……。脚本の執筆とは違うんですが、意外とアニメならではの大変なことがあるんだなと思いましたね。自由になんでも出来るという印象があったのですが…未だに何が大変なのかはちゃんと分かっていないところもあるんですけど(笑)。例えば本作はCASEごとに世界中を飛び回って舞台を移しているので、絵づくりの部分で大変だったらしいですね……。現実を舞台にしてはいるものの、実物を映すものとは見せ方が違ってくるので。勉強になりました。
――出来上がったアニメを見ての感想をお聞かせ願えますでしょうか?
古沢
アニメの方がイメージに近いものが出来あがるなという感覚がありました。鏑木監督と僕らの中で、共通のイメージを作ることが出来れば、ほぼそれが忠実に映像化されることに気付かされました。もちろん、スタジオとスタッフさんの高い力量があってのことだとは思うのですが。
実写だとそうはならなくて、予定どおりにいかないことだらけ。それは天気ひとつとってみてもそうで、晴れてほしい日に雨が降ることもあるわけですよね。でもその日に撮影するしかない。そこで取り入れたアドリブが功を奏することもあるんですが…アニメは多分そういうことが起きなくて、作り手がどこまでクリエイティブなイメージを鮮明に思い描けているかが、最終的な作品のクオリティに直結するんですよね。良くも悪くもハプニングは起きない。だからちゃんと考えて作らないといけないということを思いました。
どこにもいない、自分の中にだけいるキャラクターを
――今回、キャラクターそのものはどこから固めていったのでしょうか?
古沢
まず詐欺師というモチーフがあって、詐欺師というのは基本的には悪いやつ……なんですけど本当に悪いやつとして書いて視聴者に嫌われてしまうと主人公にならないので、チャーミングな詐欺師になるように、どうすれば好かれるのかを考えながら書きました。メインキャラクターの人数は決まっていて、まずエダマメとローランを最初に考えました。エダマメは、とにかく調子に乗りやすく、詐欺師なのに騙されやすいというキャラクターが愛されるかなって思い、このような性格になりました。
古沢
ローランはエダマメとは対照的に常にミステリアスで、どこまで計算しているのか、あるいはしていないのか分からないようなキャラクターを立てようと思いました。そしてセクシーな、男同士なんだけれどもちょっと色っぽい関係も感じ取れるような二人の関係性を楽しんでもらえたらいいですね。
――それでは、ヒロインのアビーについてはどうですか?
古沢
アビーに関しては、まずは陰のある女性ということを意識して作りました。それとメインのキャラクターたちに多国籍感を出したかったので、中東の出身という設定にしています。あとセクシーで派手な美女が世界中ではウケると言われて、「それはいれなきゃいけないだろう!」という使命感に駆られて、もう一人のヒロインを作りました(笑)。
――その他のサブキャラクターもイキイキとした様子で活躍していますね。
古沢
ありがとうございます。話を作りながら必要に応じて作った工藤というおじさんとか、シウォンというおばあさんとか、書きだすとそういうキャラクターが面白くて、物語が進むにつれて彼らも活躍しだすという……そういう楽しみがありますね。
――キャラクターに関しても実写と勝手が違うことはありましたか?
古沢
実写の場合キャストが決まると、もうその役者さんのイメージをみんなが持ってしまう。必然的にその人を頭に思い浮かべて書くことになっていくので、多かれ少なかれ当て書き的な部分が出ちゃうんだけれども、なるべくそれを振り払って、どこにもいない、僕の中にだけいるキャラクターを実際の役者さんのイメージから遠ざけて、一生懸命作る。オリジナルのときはそういう心掛けで書いているつもりです。アニメは逆にそれがなくて、でもそっちの方が…どこにもいないキャラクターを、なんの力も借りずに作るということこそ作家が本来やるべき仕事なんだなって。当初すごく悩んだのが、どのくらいリアルな世界観にするかということ。あまりガチガチのリアルだとアニメの良さがなくなっちゃうかもしれないし、騙しの手口にしても荒唐無稽さがあった方が面白いなと思うし。でもそれはあり得ないだろうというところまでいって、ファンがついてきてくれるかという懸念もあり…最終的には良いラインで落ち着いたのではと思っていますけれど……。
――思い入れがあるキャラクターはいますか?
古沢
全員あります。特に誰というのはないのですが、みんな好きですね。貞本さんのキャラクターデザインがとても良くて、愛せるキャラクターデザインですよね。それと声優の皆さんもキャラクターとすごく合っていて、今のところ出てくる人、みんな好きです。
漫画の世界、クリエイターとしての原点
――現在、弊社で『GREAT PRETENDER』のコミカライズを連載しているのですが、脚本家視点ではいかがでしたでしょうか?
古沢
読ませていただいて、アニメーションのシーンがそのまま漫画になったという印象でした。アニメ同様、とても絵がきれいで見やすかったので、嬉しかったですね。キャラクターもしっかりそのままで良かったです。
――漫画といえば、古沢さんが以前漫画家を目指されていたとお伺いしました。現在の作風に繋がる影響を受けた作品はありますか?
古沢
当時は漫画がすごく好きで、少年ジャンプとか読んでいる子どもでしたね。ただ好きな漫画……全然みなさんが期待しているような答えじゃないかもしれないんですけど、僕はいしいひさいち先生が大好きで。僕のコメディやユーモアのセンスの礎となっているのはいしいひさいち先生の漫画なんです。
――そういった作品に触れて漫画家を目指すようになったのでしょうか?
古沢
漫画家になりたいと思ったきっかけは藤子不二雄先生の『まんが道』ですね。ただ作中で手塚治虫先生が「漫画家になりたかったら、漫画だけ読んでちゃ駄目だ」というようなことを言うんですけど、それで僕も「なるほど漫画ばかり読んでは駄目なんだ」と思って……中学生くらいから流行ってる漫画とか読むという習慣がなくなってしまって。どうすれば良いものが描けるようになるか、という視点から読むようになりましたね。小さい頃から、面白いものを享受するよりも自分で作って楽しませたいっていう気持ちの方が強い子だったので。
日本の作品で世界中のファンを獲得したい
――本作はNetflixにて全世界先行配信され、海外のアニメファンからも注目されている印象があります。脚本執筆の際、海外のアニメファンを意識されたりはしましたか?
古沢
最初に脚本執筆の依頼をいただいたときにやってみたいと思った要因のひとつに、日本のアニメは世界中にファンがいるから、そのことを魅力に感じたというのがあります。アニメをとおして世界中のファンへの物語の届き方というものを学びたいと思ったのが、動機として大変大きかったです。脚本を執筆する際、WIT STUDIOのプロデューサーである和田さんに、今まで制作されていた他の作品に関して、世界中のファンのことをどのように意識して作られていたのかを聞かせていただきました。そういうことを勉強しながら書いていたので、世界中のファンにどのように受け止められるかは、楽しみにしていますね。去年アメリカで「Anime Expo」というイベントがあって、本作の第1話を先行上映する機会に同席させてもらったことがあったのですけど、向うのお客さんはすごくノリがよくて、笑うところや驚くところといったリアクションがわかりやすくて印象的でした。ちょうど第1話でロサンゼルスが映るんですけど、馴染みの風景が出たときの盛り上がり方がものすごくて。間近でそのリアクションを感じることができたので、とてもいい経験になりましたね。
――アニメの経験を得て、次にやってみたいことはなんでしょうか?
古沢
色々あります。以前から日本の実写ドラマや映画が世界中のファンを獲得できたらいいなと思っていて、それはとても挑戦しがいのあることですよね。今回アニメである種、新人として脚本を書かせていただいて……色々と学ぶことがあったので、次もアニメをやるのであればもうちょっと違った、こういうことやってみようかなって気持ちもあります。具体的にはまだ言えないんですが……。たくさんの刺激を受けたので、やってみたいことは本当にたくさん、たくさんあります。とはいえ人生は限られているので、自分がどうすれば着実にひとつひとつ出していけるかというのをよく考えますね。
――最後に「GREAT PRETENDER」視聴者に向けてメッセージをお願いします。
古沢
しばらく海外旅行にも遊びに行けない状況が続くでしょうから、エダマメと一緒に世界中を飛び回って……そういう気持ちを共有してもらえたらと思っています。気楽に見ていただいて、元気になれる作品だと思うので、ちょっとでも鬱屈した気持ちを晴れやかにしてもらえたらと思います。
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