5月14日、『転生貴族の異世界冒険録』『異世界でも無難に生きたい症候群』『スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。』の異世界ファンタジー3作品が同時発売!
これを記念して原作者の夜州先生、安泰先生、空野進先生にインタビューを敢行しました!また、コミカライズ担当作家3名によるサイン入り色紙プレゼントもご用意!
是非この機会に3作品のことを深く知って、その世界観をご堪能ください!
INTERVIEWS
新刊紹介&原作者インタビュー
5.14RELEASE
新しい日常、その先に何が待っている!?
冒険者編、開幕――!!
転生貴族の異世界冒険録 4
原作:夜州(「転生貴族の異世界冒険録 〜自重を知らない神々の使徒〜」一二三書房刊)/漫画:nini/キャラクター原案:藻
ORIGINAL AUTHOR
原作者インタビュー
夜州先生
INTERVIEW
読む
5.14RELEASE
『理解』する
――その悲しみも、寂しさも。
ORIGINAL AUTHOR
原作者インタビュー
安泰先生
INTERVIEW
読む
5.14RELEASE
過労気味大賢者、
魔族の娘と目指せスローライフ!
スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。 1
原作:空野進(「スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。」MFブックス刊)/漫画:ムラ黒江/キャラクター原案:torino
ORIGINAL AUTHOR
原作者インタビュー
空野進先生
INTERVIEW
読む
PRESENTS
サイン入り色紙プレゼント
コミカライズ担当
直筆サイン入り色紙を
それぞれ3名、計9名様に
プレゼント!
応募方法
1
MAGCOMI公式Twitter(@MAGCOMI_)をフォロー
2
下記該当ツイートをリツイート
応募受付
2020年5月29日(金)
23:59まで
当選発表
- 当選者の発表はTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)でのご連絡をもって代えさせて頂きます。
- 当選のご連絡は、2020年6月下旬頃の予定です。
- 発送は2020年7月上旬以降を予定しておりますが、都合により前後する可能性がございます。何卒ご了承ください。
注意事項
- プレゼントの種類を指定することは出来ません。
- 個人情報の取り扱いについてをご確認頂き、同意の上でご応募ください。
- ご応募は日本国内にお住まいの方で、賞品のお届け先が日本国内の方に限らせて頂きます。
- プログラムによる自動投稿や、複数アカウントの使用、同じ内容での繰り返しの応募などは、抽選の対象外とさせて頂きます。
- 当選のご連絡から一週間以内に発送先をご連絡頂けない場合は、当選の権利が消失しますのでご了承ください。
- 当選者の個人情報につきましては賞品発送にのみ使用し、発送後は発送履歴情報として一定期間保管し、保管期間経過後に当社規定に基づき破棄します。
- 本キャンペーンのお問い合わせはsupport@mag-garden.co.jpまでお願いいたします。お問い合わせに対する回答には時間がかかる場合がございます。また、ご質問内容によってはお答え出来ない場合がございます。予めご了承ください。
INTERVIEW
転生貴族の異世界冒険録
貴族という立場にありながら、それをまったく笠に着ないカインのキャラクター性に魅力を感じたのですが、キャラクター、ひいては作品を考える際にどのようにオリジナリティを持たせているのでしょうか?
夜州:先輩方々の作品を読ませていただいて、その中でこんな展開だったらいいのにと思う事があり、その蓄積が今作品に影響されているのだと思います。執筆の際にキーを打ちながらその場面を想像していると勝手にストーリーが進んでいくのが多いです。
カインが叙爵されるシーンなど、貴族という設定ならではのイベントがたくさん盛り込まれていて楽しませていただいております。このように主人公、カインの転生後の身分を貴族にされたのはなぜですか?
夜州:平民ではいくらチートで強くても限界はあり、貴族の権限に負ける可能性もありました。主人公は辺境地でありながらも上級貴族の子息、それも嫡男でないことを重視しました。実際に作品内で主人公と何かと敵対するコルジーノ侯爵親子に権力で負けないこと、国王と会える立場にするために貴族であることが必要でした。
全属性の魔法を無詠唱で操り、家庭教師のミリィやニーナを驚かせてしまうエピソードなど、規格外の魔力量で(無意識のうちに)周囲を驚かせてしまうことが多いカインですが、主人公の能力を設定する上で、意識されたことを教えてください。
夜州:まず、常識外であること。これが大切でした。多少のチート能力でなくぶっ壊れた位のステータスがあった方が読んだ時に笑えるのではないかと。
“シャワー洗浄機付き便器”や“リバーシ”を考案・制作するなどして、周りの人々を笑顔にするカインの行動にキャラクターとしての魅力を感じました。そういった行動や性格について意識していることがあればお教えください。
夜州:カインの生活する世界は現代社会と比べてしまうと快適な生活とは言い切れないと思います。その生活の中でカインだけでなく、その時代に住む人々にも製作が可能な物を考えました。娯楽品については今後の展開に影響するものもあるので深くは語れませんが、カインだけに作れるもの、カイン以外でも作れるもの、という区分けをしながら構想しています。
話を重ねるごとに次々と魅力的なヒロインが登場する本作ですが、ヒロインのキャラクター造形で意識したことがあれば教えてください。また、婚約者のテレスティアやシルク嬢をはじめとして、カインに思いを寄せるヒロインが多い中で、新しいキャラクターを登場させるときに、気を付けていることがあれば教えてください。
夜州:多くのヒロインが登場するにあたって、キャラクターが被らないようにするのが大変でした。口調を含めて確認しながらになるのですが、間違えてしまうこともよくあります。2つ目に関しては、現在いる婚約者たちとどうやって友好を結んでいくかが一番考えるところです。将来的に敵対するわけにもいきませんし、嫉妬心もうまく利用していきたいと思っています。
原作小説、コミカライズともに多くのキャラクターが登場する本作ですが、作中で特に思い入れのあるキャラクターは誰ですか?
夜州:冒険者のミリィとニーナ、それに続いてクロードとリナになります。原作の中でも要所で参加しており、特に四人が揃うと何かしらのアクシデントが起きそうな気がしてきます。
クロードとリナの夫婦漫才も見どころかもしれません。
魔法袋やレッドドラゴンの剥製など高価なものを召喚(作り出す)してしまうカインですが、作中で新アイテムを登場させる際、どのようなときにアイデアが湧くことが多いのでしょうか?
夜州:以前は湯船につかりながら構想を練るが多かったのですが、長湯したあげく、のぼせて考えた内容を忘れてしまうということが多かったので、最近は仕事終わりにカフェでゆっくりとしながら考えるのが多いです。
最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!
夜州:転生貴族の異世界冒険録を読んでいる皆さん、いつも応援ありがとうございます。これからも関係者の皆さんと協力して、より良い作品に仕上げていきますので、これからも楽しんでいただけたら幸いです。
ご回答ありがとうございました!
INTERVIEW
異世界でも無難に生きたい症候群
「誰よりも弱い自信はある」と豪語する主人公が、知略により戦闘や場の主導権を握る戦略家として勝利していく展開に胸が熱くなりました。このようなチート能力に頼らないキャラクター像と、それを中心としたストーリー軸はどんな発想から生まれたのでしょうか?
安泰:妄想にふけったことのある方なら分かる話かと思いますが、小学生の時とかは『地球全体バリア』とかとりあえず規模だけの想像で、そこから選ばれし者だとか神に云々とかの力とか特別性を求め、物理や化学などを学び始めてからはより具体的な特化能力を考えたりしませんでしたか?
そういった妄想は大学生くらいになってくると、『いかに現実のスペックで無双できるか』と縛りプレイに近いものとなってきますよね。ならない? なるほど、音楽性の違いとかいうやつですね。
その辺りの延長上がこの作品の差別化だったりします。ファンタジー世界の住人にはチート混じりのファンタジーをさせつつ“地球人スペックの主人公にどうにか活躍させる方法を”と考えたのがこの物語の軸となっております。
特別な力がない場合、地球人が異世界で活躍するには地球と異世界の差異を武器にする必要があります。
この作品での差異とは、文明が発達したことで増えた悪逆の手口、及びその対応策などです。普段から家の鍵をかけるといった行為のように皆さんが当たり前のように気をつけていることも、昔の人達から考えれば考えすぎだの慎重すぎだの言われていたことでしょう。
捕虜の山賊たちから情報を引き出した際、イリアスに「人の弱みに付け込み利用する、好ましいやり方ではない」と言われてしまった主人公ですが、彼のそういった行いにはどういった原理があるのでしょうか!
安泰:イリアスの口から出た感想にもありましたが、主人公は鏡のような生き方をしています。仲良くする、敵対する、どちらの場合でも善人に対しては善人として、悪人に対しては悪人としての振る舞いをするのが、もっとも無難な結果を生み出すのだと学んだ結果です。ミラーリング効果的なやつの延長上とでも考えてください。
ただ主人公は一人ですので、悪人と語る時の主人公を見た善人からは二面性を感じるなど欠点はあります。主人公なら「落差にショックを受ける人ほど善人という証明になる。喜べ喜べ」と茶化すでしょうが。
“相手を理解する能力に長けている”主人公の用意周到な策略家ぶりには、思わず恐ろしさを感じるほどでした。そんな主人公の能力を設定する上で、意識されたことを教えてください。
安泰:私は元々ホラー系の物語を書いていたりしたのですが、コズミックホラーのように理解の範疇を超えた恐怖にはどこか漠然としたものがあると思っていました。その中で恐怖演出を捻り出す際、「やっぱり人間が一番怖い」といった落語のオチのような展開を好んでおり、その中で特に好きだったのが「理解される恐怖」でした。得体のしれない敵も怖いですが、自分を熟知している敵も怖いですからね。
本来ならば距離を近づけるための理解ですが、それが武器として不気味に、怖く感じるような演出の仕方をちょこちょこと意識しております。
山賊討伐を成し遂げるなど、とても頼りになるターイズ王国の騎士・イリアス=ラッツェル。“力任せ”とも称される剣技ですが、彼女の誠実な性格とまっすぐな人柄が現れていて、ヒロインとしての魅力を感じました。ヒロインのキャラクター造形で意識されたことがあれば教えてください。
安泰:主人公が脆弱を体現したような立場なので、ヒロイン候補となる人達には強くあってほしいという願いがあり、最初のヒロイン像には強く誇り高い騎士が浮かんできました。名前のイリアスも英雄叙事詩の中から頂いたものです。
しかしながら戦いの最中、目を奪われるような美しさも欲しいと思い、ファミリーネームの方はあるお姫様の名前から頂いております。流れるような金髪もその影響ですね。
それらの願いが伝わったのか、イラスト原作のひたきゆうさんには宝塚に所属していそうなイケメン且つ綺麗なイリアスさんに仕上げてもらい、コウ先生には引き締める時にはビシっと締めつつも、主人公好みの表情のリアクションに富んだ素敵なヒロインとなっております。
キャラクターを生み出すとき、どんな点にこだわっているのでしょうか?
安泰:登場人物はNPCのような機械的存在ではなく、それこそ名前すら割り当てられていない山賊だろうと、考えることは考えているのだと思っています。
主人公の相手を理解する行動は、相手の行動における根拠を分析することも含まれています。
なので、登場人物の行動を書く時には、その理由や根拠を意識しています。そうすることで主人公が相手を分析するシーンがより具体的になり、相手に与える精神的動揺も読者に伝えやすくなると考えて書いています。
ちなみに新しく登場人物を増やす時には物語を漠然とイメージし、「ならこの役割ができるキャラが欲しいなー」といった形で欲しい人材を脳内からスカウトするような形でインプットしています。
あと名前をつける時は三回くらい口に出して発音してみます。何となくしっくりくるようなら採用です。
カラギュグジェスタ=ドミトルコフコンも覚えにくいですが、意外と口にするとしっくりくるんですよ。え、こない? やはり音楽性の違いとやらですね。
原作小説、コミカライズともに多くのキャラクターが登場する本作ですが、作中で特に思い入れのあるキャラクターは誰ですか?
安泰:現時点で書籍やコミカライズされている範囲ですと、カラ爺とドコラでしょうか。
無難に生きたいと願っている主人公は男女関係も非常に奥手なので、内心では男同士の友情を求めています。ちらほらと姿を見せているマリトも今後良いキャラとなるのですが、一緒にいるイリアスが四六時中緊張で固まるのもアレなので、親しみやすい好々爺のような騎士をイメージしたのがカラ爺です。一緒に行動させていて非常に安定感があり、下手をすると一部のヒロインよりも出番が多かったりするかもしれません。
ドコラは出会う順番が違っていれば、きっと主人公と親友になり、メインキャラの一人になれていた。それくらいスカっとした感じのキャラに仕上げ、気づいたら気に入っていたのか死後株価がどんどん上がる男になっています。彼の今後の活躍(死んでますが)にご期待ください。ちなみにフルネームはドコラ=ケッタです。口にすると意外としっくりきます。こない? やはり音楽性――
最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!
安泰:まずは原作者として、異世界でも無難に生きたい症候群を読んでいただきありがとうございます。
WEB掲載としても、書籍としても、コミカライズ漫画としても、数多くある中からこの作品に興味を持っていただけたことに感謝しております。この巡り合った縁が、皆様にとって価値の残るものになるよう日々筆……キーボートを取らせていただいております。私は字が汚いのです。それが理由で理系を選んだほどなのです。一応硬筆教室に数年通ったんですよ、それでも全っ然でして……こほん。
私は原作者ではありますが、ひたきゆうさんやコウ先生の一ファンとしてこの作品が彩られていくのを楽しみにしております。皆様と共におふた方の活躍を応援していく所存ですので、これからもよろしくお願いいたします。……などと熱くなりましたが、読みたいように読むのが娯楽です。この作品を手にとった皆様にとってこの作品を読んだ時間が有意義になれば、私はそれで満足です。ではでは。
ご回答ありがとうございました!
INTERVIEW
スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。
マグナスの教えによって、リウが光属性の魔法を使えるようになるエピソードなど、彼女の成長が見られて、ほっこりする要素がたくさん描かれていて楽しませていただいております。そこで、作品を執筆する際に、大切にしたことはなんでしょうか?
空野:やはり、一番大事にした部分としましてはマグナスとリウの絆になります。今までは仕事に追われて他のことが出来なかったマグナスが、リウと一緒に成長していきながら父親らしい自覚を得る。その親子の絆をスローライフな話の中で書いていけるように心がけました。
多忙を極めて、のんびりと暮らしゆくゆくは家族を持ちたいと夢見るマグナスに親近感を感じました(笑)。主人公・マグナスの行動原理といった、キャラクターの性格について意識していることがあれば教えてください。
空野:マグナス自身は必死にのんびりしようと全力を出す。ただ、それが微妙に的外れだったり、慣れないながらに必死になっている感じを出せたらな、と考えておりました。
また、リウと一緒に過ごすようになってからは、リウのため、家族のため……が基本的な行動原理になっております。こちらもマグナス自身がリウの父親になる……と考えて、それらしい行動をしようとした結果になっております。
魔王を倒してしまうほどの力をもつ大賢者・マグナスですが、マグナスの職業を大賢者にされたのはなぜですか?(マグナスの台詞に「魔王を倒すのは勇者の仕事だろ」というものがありますが、主人公を勇者ではなく賢者にされた理由がございましたら併せてお教えください)
空野:これは私見になるのですが、どちらかといえば勇者は外へ出歩いて魔物や魔王と戦う、アクティブなイメージを持っていました。ただ今作の場合、内に仕事をため込んで爆発しそうになっているマグナスは、どちらかと言えば内向的な職業の方が向いていると思い、現在の大賢者像になりました。
盗賊に攫われるなど悲痛な過去を持つリウですが、ヒロインのキャラクター造形で意識したことがあれば教えてください。
空野:リウに関してはとことん可愛らしく、娘らしく……という点で意識させていただきました。他のいわゆるヒロインとは異なり、リウ自身はマグナスとくっつくということはなく、あくまでも親子としての関係性であってほしいというところが少し苦労したところになります。
何事にも健気なリウや、マグナス達を助けてくれる心優しいお嬢様・ミリファリスをはじめとして、魅力的なヒロインが多く、原作小説2巻では新たなキャラの姿も見られます。そこで、新しいキャラクターを登場させるときに、気を付けていることがあれば教えてください。
空野:前に出したキャラクターと属性がかぶらないように……という部分には気をつけさせてもらっています。メインであるリウが娘要素のある、少し控えめでけなげな少女。ミリファリスはリウの母代わりになるように優しさある女性。体つきもそのキャラの性格に合うように考えています。
原作小説でマグナスは「闇の弾丸」といった魔法を操ったり、街灯の元となる魔道具を作っていたりしますが、こういった魔法や関連する設定を作中で登場させるとき、どのようなファンタジー作品の世界観を参考にすることが多いのでしょうか?
空野:参考とするのは、やはり本やゲーム等からインプットしている要素が多いです。
その上で、自分で調べてみたり、他の人に聞いてみたり、何気なく散歩しているときにふと閃く……ということもありました。
そして、いつ思いつくかもわからないのでメモ帳等は常に持ち歩いています。
原作小説、コミカライズともに話数を重ねている本作ですが、作中で特に思い入れのあるキャラクターは誰ですか?
空野:やはり一番思い入れのあるのはリウになります。
登場のタイミングをWEB連載から大幅に早めることで、マグナスとの仲もより深まるようになり、登場シーンがかなり増えたキャラでもあります。
他にもマグナス自身とミリファリスはやはりメインに据えていることもあり、思い入れの強いキャラになります。
最後に、作品を読んでくださっている読者の皆さんへメッセージをお願いします!
空野:可愛らしいキャラ達が必死にスローライフしようとする本作ですが、コミカライズも見ていてとても和む仕上がりになっております。
特にマグナスとリウのやりとりは、私も思わず笑ってしまうことがあるほど、素晴らしい出来になっておりますので、ぜひお手にとっていただけるとありがたいです。よろしくお願いします!
ご回答ありがとうございました!