『転生幼女はあきらめない』『ネタキャラ転生とかあんまりだ!THE COMIC』のコミックス第1巻発売を記念して、原作者であるカヤ先生と音無奏先生に特別インタビューを敢行しました!!
本作がどのようにして生まれたのか、お気に入りのキャラクター、コミックス第1巻の見どころに加えて、原作ファン必見の情報も…!?
ここでしか読めないスペシャルインタビューを是非お楽しみください!!
※『転生幼女はあきらめない』の原作小説にも多少触れた話をしていますので、原作を未読の方はご注意ください。
―「あきらめない」というタイトルに代表されるように、リーリアの下には様々な艱難辛苦が降り注いできますが、こちらはどのようにして閃かれたのでしょうか?
カヤ当時、女性作家でありながら恋愛ものが書けていないという焦燥感に駆られていまして、「敵対する貴族の子供たちが偶然辺境で出会い仲良く暮らすが、やがて家族の都合で引き裂かれ、紆余曲折を経てハッピーエンド」という、ロミオとジュリエット的な話を書こうと思っていました。 それがリーリアとアリスターなのですが、家族のもとでどう育ったかを掘り下げて考えているうちに、幼い頃を丁寧に書きたいなあという気持ちになり、今のような形になりました。 恋愛要素はゼロで、家族愛が中心になってしまいましたね。
―てっきり最初はリーリアとルーク、ディーンの家族から物語が生まれたと思っていましたが……まずリーリアとアリスターから生まれた物語だったんですね!
カヤはい。最初ハンナは中年の女性で、狼にやられてしまうという役どころでした。 お話については、単純に幼女の冒険ものとして読んでもらえると嬉しいです。
―幼女の冒険モノというと、なんだか不思議の国を舞台とした有名童話を連想してしまいます(笑)。本作のこれからが楽しみですね!
―リーリアの拙い言葉遣いや、ハイハイで屋敷中を歩き回る様などはとても可愛らしく、どこかリアリティを感じられるのですがこれは何かモデルとなる赤ん坊やお話などあるのでしょうか?
カヤ私自身が子育て経験者なので、子どもたちの小さい頃の様子を思い出しながら書いています。 リーリアのおむつが外れたのは11か月ととても早いのですが、これは近所のお友だちを参考にしています。 子どもの成長を観察するのはとても面白い体験でした。
―なるほど、実体験や友人の体験などが元になっているんですね。個人的には、カヤ先生はお散歩が好きとのことなので、そのあたりがリーリアが活動的に動き回るところに反映されているのかな…?と思っていました(笑)。ちなみに、よくカヤ先生は散歩でお花や野菜などの写真をTwitterに上げられていますが、散歩のどのようなところがお好きだったりするのでしょうか?
カヤお散歩は大好きなのですが、特定の花や野菜が好きというわけではなく、季節の移り変わりを感じるのが好きなのかなと思います。それでも、春のスイカズラや夏のクズ、秋のキンモクセイなど香りのいい花が楽しみです。虫も好きでよく写真に撮っていますが、これはTwitterには出せないのでお蔵入りが多いです。
―虫は苦手な人も多いですもんね…(笑)
―キングダムや「虚族」などの設定はどのようにして思いついたのでしょうか?
カヤ今となってはなぜ思いついたのかは忘れました。ただ、物語には登場しませんが、資源を取りつくした旧時代の人類の負の遺産が虚族ということになっています。
―おぉ、新情報が…!資源を取りつくすというと、石油や鉱石など、どこか現代の環境問題を連想してしまいますね…。他人事ではないかもしれない(;´・ω・)そういえば…キングダムから辺境は具体的な距離でいうと何キロメートルくらい離れているのでしょうか?
カヤキングダムから辺境の距離は測ったことがないのでわかりません。
―言われてみればそうだΣ(・□・;)これはもう、リーリアに測ってもらうしかないですね(笑)
―移動手段として出てくる、キーエと鳴くラグ竜はとても可愛らしく描かれているように感じますが、 こちらは馬と比べてやはり速度や持久力に優れているものなのでしょうか。また、ラグ竜は人々を群れ認定することもあるようですが、それらの基準はあったりするのでしょうか? とても人懐っこく、ペットというより人間側も家族として飼っていたりもしそうですよね。というか、私が飼いたい…(笑)
カヤさてはラグ竜のファンですね?
―そうです!(笑)原作でも大好きだったのですが、岬下部せすな先生の描かれるラグ竜もとても可愛くて…(*´ω`*)
カヤラグ竜は「小説家になろう」でもとてもファンが多いです。速度はそれほどでもなく、持久力に優れています。
―ふむふむ…そうすると現実世界でいう馬みたいな家畜のようですね! ちなみに、背筋を伸ばすと荷台や載っている人が落ちる可能性もあるのでしょうか? また、ラグ竜の色はピンクや青、緑などがあるようですがメインとなる色は何色になるのでしょうか?
カヤ 色は茶色中心だと思います。 どのような基準で群れの仲間とみなすのかはよくわかりません。 なぜかリーリアはとても好かれていますが、理由は不明です。 背を伸ばしても荷物は落ちませんよー。
―リーリアはラグ竜に好かれるフェロモン的なものを出しているといっても過言じゃないほど好かれていますもんね…(笑)
―ノベルからコミカライズ化するにあたって、様々な変化も生まれていると思いますが カヤ先生が思うコミックス第一巻の見どころやお気に入りのシーン、キャラクターについて教えてください!
カヤ原作の表紙は本人的にはすたすた歩き始めた頃なんですが、コミックスの1巻は、本当にまだ歩くか歩かないかの頃なんです。 リーリアの赤ちゃんの頃がこれでもかというくらい描かれていて、とても幸せです。愛らしさを堪能していただければと思います。 あと、お父様やグレイセスなど、大人もかっこよく描かれていて素敵ですよ。 また屋敷や庭など、細かい設定を考えてくれたのも岬下部先生なので、そこも楽しいです。
―原作のリーリアは割り切りがいいというか、どれだけ辛い環境下でも強かに「もらえるものは全部もらって、幸せに生きていこう」というスタンスを貫いていますが、これはカヤ先生の心情でもあるのでしょうか?
カヤ原作にはこう生きられたらいいなあという希望が反映されているので、そうありたいということだと思います。
―リーリアのへこたれないというか、ポジティブな生き方は確かに憧れる時があります。ちなみに、時折不気味と言われるような「( ̄ー ̄)ニヤリ」とするような笑みは、リーリア的にはどういう意図で笑っているのでしょうか?
カヤリーリア本人はかわいく笑っているつもりだと思いますが、悪そうな顔になることもあるかなと。
―もし仮に、カヤ先生がリーリアと同じ立場でオールバンス家に転生したらどうしますか? ディーンやルークとどう付き合っていくのでしょうか?
カヤそう来ましたか。そうですねえ、やっぱりできるだけの努力をして生きていくと思います。 家族とはなるようになります。
―なるほど、ケ・セラ・セラの精神に近いですね? では、更に答え辛い質問を。アリスター・ミル・バート・クライド・キャロの中で、カヤ先生が一人を選ぶとしたら誰を選ばれますか?(笑)
カヤ辺境の四人組で誰を頼るかと言われたら、クライドですね。大きくて優しそうですし。
―即答…! たしかにクライドなら包容力で癒してくれそうですね。
―魔石に魔力を供給し、様々な生活手段として使用されている魔道具屋は、四侯とまではいかなくても貴族の人間がやるものなのでしょうか?
カヤ魔道具屋さんは平民のお仕事ですね。
―この世界では一週間は10日とのことですが、この設定にされた理由などはありますか? また1ヶ月、1年はどれくらいになるのでしょうか。年齢の重ね方も現実世界とは違うのでしょうか?
カヤ理由は思い出せないですが、一か月は30日、一年は12か月360日になります。
―ふむふむ。そうなるとこの世界では、1ヶ月は3週間、1年は36週になるんですね! 意外と早く1年が過ぎ去りそうですね(´-`*)
―最後に読者の方へのメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?
カヤ小説だと、リーリア本人の語りなので、リーリア自身が外側からどう見えるかわかりにくいところがあります。 その点、コミックスはリーリアだらけ。よちよちどころか、ばたばたハイハイするリーリアのかわいらしさを堪能してもらいたいです。 小説もテンポがよくて面白いですので、ぜひ小説もお読みいただければと思います。
※『ネタキャラ転生とかあんまりだ!THE COMIC』の原作小説にも多少触れた話をしていますので、原作を未読の方はご注意ください。
―「ネタキャラが転生する」という着想はどのようにして閃かれたのでしょうか?
音無奏最初はTS美少女がチートで無双する話を書きたくてネタキャラ転生を書いていました。ゲーム時代には活躍しなかった趣味キャラが無双するって感じを書くつもりだったのですが、若干というかかなりタイトル詐欺になってる気がして申し訳ないです。
―「小説家になろう」の異世界転生作品では、大抵魅力的なヒロインが存在するものですが――主人公が女になり、本作でガールズラブを描こうと思ったきっかけなどはございますか?
音無奏「女の子同士っていいよね!」……本当にこれだけが理由です(笑)。百合百合しいラノベもっと増えて!!
―なるほど…それには全力で同意します(笑)。ちなみに、ナハトはアイシャを目に入れても痛くないほど溺愛しているようですが、これは「ナハト」としてではなく「相川徹」としてでもあるのでしょうか?
音無奏異世界に転生したナハトは徹としての記憶を微かに持っていますが、それだけなので、九割九分九厘ナハトとして大好きなだけです。
―アイシャやナハトなどの各キャラにモデルはいたりするのでしょうか。
音無奏ナハトの性格や魔法なんかはドラゴンも跨いで通る美少女天才魔道士さんの影響を受けていると思います。
―作中の世界はリアルワールド・オンラインと似通っているものの、月が二つあったり能力値に差があったりと多少変化が生まれていますが、パラレルワールドのような設定なのでしょうか?
音無奏ゲーム世界とは完全に別の世界です。ナハトたちゲームキャラは別の世界に混ざり込んでしまったという感じです。詳しくはネタバレになってしまいそうなのでこれくらいで。
―ノベルからコミカライズ化するにあたって、様々な変化も生まれていると思いますが音無先生が思うコミックス第一巻の見どころやお気に入りのシーンを教えてください!
音無奏戦闘シーンは全部恰好よくてどれも見どころだと思います! ナハトの魔法は勿論ですし、果敢にもナハトに挑む盗賊さん迫真の戦闘シーン(夢落ち)とか夢の中で登場したチビナハトちゃんも可愛くて好きです。小説だと味気なかった部分がコミカライズだと凄く迫力があって、あまねかむらぎ先生の凄さを思い知らされました。
―「魂探査」の魔法について、アイシャのものはキラキラ光っておりナハトに「美しい魂」と呼称されていましたが、こちらは具体的にどうすれば汚くなるなどの設定はあるのでしょうか? どうでもいいんですが、デュランやクリスタの魂の色も気になります…!(笑)
音無奏悪意のある行動をすると魂の輝きが淀んじゃうよ、という設定のような曖昧なものはありますが、基本、人の心の中を問答無用で覗くスーパーチート能力と思っていただければ。 デュランであればその厳つい顔と体格とは裏腹にぽっかりと穴の空いたボロボロの魂、クリスタであれば氷とは真逆の温かな魂、みたいな感じです。
―ナハトの職業である「龍姫」は、リアルワールドオンラインでは龍と人間のハーフというような設定になるのでしょうか?
音無奏はい。ナハトは基本人間の姿ですが、竜を同族と見なしていますので。ナハトの龍形態があるかどうかはこうご期待。
―おぉ、楽しみです……!
―もし仮に、音無先生がナハトと同じ立場で転生したらどうしますか? 異世界TSチート無双を楽しんだり、もしくはアイシャのような弱者を救済するために行動したりされるのでしょうか?
音無奏無理です、小市民なので……でも、好きなことばっかり、それこそずっと小説だけを書いて生きていきたいですね(笑)
―最後に、読者の方へのメッセージをお願いします!
音無奏ネットに書き殴った落書きのような小説が、皆さまのおかげでコミカライズという夢のような舞台にまで辿り着くことができました。コミカライズは勿論、web版や書籍版の「ネタキャラ転生」が読者の皆様の一時の暇つぶしになってくだされば、これに勝る喜びはありません。よろしければこれからもお付き合いくださいませ。
更に、両作品の単行本第1巻発売を記念して、RTキャンペーンを行います!
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2020年10月14日(水)12:00 ~ 2020年10月31日(土)23:59
当選発表
- 2020年11月上旬頃にTwitterのDMにて当選者に直接ご連絡いたしますので、DMの送受信ができるように設定頂けますと幸いです。当選連絡時、DMがお送りできない場合は当選を見送らせて頂きます。
- 発送は2020年12月中旬以降を予定しておりますが、都合により前後する可能性がございます。
- 当選のご連絡から1週間以内にご返信頂けない場合は、当選が無効となります。
- 当選者の個人情報につきましては賞品発送に使用し、発送後は発送履歴情報として一定期間保管し、保管期間経過後に破棄いたします。
注意事項
- プライバシーポリシーをご確認頂き、同意の上でご応募ください。
- ご応募は日本国内にお住まいの方で、賞品のお届け先が日本国内の方に限らせて頂きます。
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