
インタビュー
『死噛』コミックス第1巻発売を記念して、
原作ゲーム開発元のエクスペリエンスより
千頭プロデューサー・安宅ディレクターの
特別インタビューをお届けします。
『死印』シリーズが生まれた経緯について教えてください。
ジャンルだけで言うとホラーゲームは大きい市場を確立していながら、中小零細に目立つ競合がいなかったため、ウチの2枚目の看板を作るチャンスがあると思い開発を決めました。シリーズが生まれた経緯については、初めてキャラグッズなどを強く求められるなど、想定外のユーザーの方たちの熱量があったからでしょうか。
制作秘話・裏話などを教えてください!
最初(α版)はDRPG色の強い内容だった。ラプラスの魔のようなホラーだけどダンジョンRPG風、というEXPの強みとホラーを融合させた内容を、ある程度目指して進めていた。結果、RPGのように、雑魚幽霊でレベル上げをして霊的にレベルアップして強くなるとか、それでいて怪異に接近されたら隠れてやり過ごす、クロックタワー的な要素があるなど、ちょっとチグハグで異色の内容になってしまっていた。なのでそれをいったんスクラップし、またビルドしていく事でだんだん今の形へと変わっていきました。
以前、インタビューでスタッフの間で日本のしっとりしたホラーを目指した、というようなことを拝見したのですが、そのアイデアはどこから出てきたのでしょうか。
当時、クリーチャーを物理で殴って倒すタイプ(要はゾンビジャンル)とか、そういうホラーゲームはすでにブレイクしていて、それとは違う路線で差別化したかった。それに、うちの強みは動的なアクションよりもコマンドRPGやADVGのような静的なもの、と思っていた。そこで90年代後半から市民権を得てきたリング、呪怨などに代表されるJホラーを選んだ。ただ正確には、千頭や安宅の好きなホラーがそっちだった、という話でもある。怪談や噂、都市伝説を追う、追って解明しないと死ぬ、といった筋は、よくあるものだけどゲームでこれを真面目にやってるタイトルは当時まだ少なかった。だからやってみよう、となった気がします。
背景に心霊写真のようなものが浮かぶドキッとした演出は安宅様が考えられたのでしょうか。
ジャンプスケアの演出は別に安宅が考えたというよりは、ホラー映画やゲームではよくある演出。ただ懐中電灯でプレイヤーに仕掛けた箇所を照らさせて、そこをプレイヤーが注視してる事を前提として霊障(ビックリ)を仕掛ける、という意地悪な仕込み方は、当時のプログラマーに頼み込んでこだわって調整した記憶があります。
お二人が、作中で一番好きなキャラはいますか。
シリーズを重ねて現在は変化しておりますが、死印の開発中で一番好きだったのはクリスティですね。理由は見た目と年齢です。
全員好き、というか逆に強く好きというキャラはいないです。キャラ設定を詰めていく時は、嫌われないように配慮する事が多いので、お客さん(ターゲットユーザー)に好まれそうな良さ、チャームポイントを、それぞれに少しずつ入れたりします。なのでまぁ、そういう印象になるのかもしれないです。ただ死印は、初期設定では全員犯罪者でサイコパスという構想だったので、その時点ではあまり愛せるキャラはいなかったです。みんな変なので。それら設定を活かして青き終焉も作ってますが、やっぱり彼らはおかしいですよね。
恵那先生に対する印象などあれば聞きたいです。
まず原作愛を感じますね。原作の足りない所をうまく埋めてより良くしていただいています。そして漫画という仕事に真摯な姿勢で向かわれていて好感が持てます。
原作に寄り添って、丁寧に仕事をされる方。という印象です。元のシナリオや世界観で骨子としてるルールや設定などを、安宅は都度都度やりとりする機会がありましたが、そのあたりに目を向けてくださって、原作理解の深い落とし込みの漫画になっていると思ってます。
現在、クラウドファンディングも行っている『死印 -再霊 reboot-』について開発状況はいかがでしょうか。先日、X上で主人公・八敷の年齢についてアンケートをとられたりしていましたが、変わる可能性などもあるのでしょうか。
現在はテーマとコンセプトを詰めながら、より良い表現を行う制作方法の研究をしつつ、外部クリエイターの方たちへのお声がけを行っています。また、基本的に設定などが決まっている絵の部分は先行して進んでいます。八敷の年齢については、安宅は新規層へ向けて変えたがっていますが、個人的には若いころを描くのではなく、死印で年齢を変えるのは骨子がマイナスの方向へ変わってしまう懸念があるので否定的な立場です。
『死噛』の着想、エクスペリエンス初の続編制作を行った経緯や裏話について教えてください。
ここは千頭、というかプロデューサーからいろいろ相談やアイデアがあって着想を固めていった記憶があります。前作のシルシのような「刻まれたら死ぬ」という現象や噂主体ではなく、身近の誰かとして紛れている怪異、これをメインの怪異として全編かけて追っていく、そこを軸に各章のシナリオや、ハラハラするサスペンス、ミステリーが展開される。今回はこの形でいきたいという話があり、その構造で物語を組んで制作を始めたのを覚えてます。結果、『死印』では最終怪異のバックボーンが描かれなかったのに対して『死噛』でそこをきちんと描いている。結構この違いは大きいと思ってます。
基本的に続編は売り上げが下がる傾向にあり、正当続編を作る事が無かったのですが、心霊ホラーシリーズに関しては今までのタイトルには無いユーザーの方達の熱の広がりを感じましたので、初の続編の開発になりました。
『死印』シリーズの今後について、さらに続編の展望はありますか。
『死印』『NG』を含めDLCでやりたい事はいくつかあります。さらなる続編に関しては八敷一男とメリイの物語の終着点よりもホラーの部分のネタ(テーマ)が難しく、そこが見つかれば作ると思います。一旦お休みして世界観が異なるホラーを作りながらネタ探しをしています。
コミカライズ版『死噛』の感想、印象はいかがでしたか。
各キャラの心情、表情、演出などゲーム中で足りないものを表現してくれていると思います。自分は開発当時のあまりのハードさと心労で、開発中盤以降の記憶が無くシナリオも記憶にないため、毎話初めての感覚で楽しませていただいてます。
シナリオの状況描写も心理描写も、ゲームよりも解像度が上がるため、個人的には知りすぎて、こすり過ぎたプロットもシナリオテキストも、改めて新鮮に、より深く楽しめました。ゲームをプレイしたユーザーも、そう思う方が多いんじゃないかと思います。
最後にユーザーや読者の方へのメッセージをお願いします。
『死印』愛の溢れる恵那先生の描く『死噛』の今後の展開を楽しみにしていただければと思います。自分も一読者として楽しみしております。
最近歳をとったせいでそう思いがちなのかもですが、もう、ありがとうございますの感謝と、これからもよろしくお願いします、これに尽きます。うちのタイトルだと心霊ホラーシリーズは、シナリオや世界観に傾倒したタイトルなので、目指すテーマやコンセプトを意識しつつも、プロットやテキストを書いていて、どうしても自分の好みや作家性が走りすぎる時があります。だからこそ、とも言えますが、それを「楽しかった」と言ってもらえるのは嬉しいです。また、漫画、小説など、ゲーム以外の展開に携わってくれている皆さまや、ファンのみなさんにも感謝です。どうぞこれからもよろしくお願いします。
前作『死印』に続き、コミカライズの作画を担当されている
恵那先生にもお話を伺いました。
作中で一番好きなキャラはいますか。
ホラーの主役とも言える、怪異のみなさんですね。怖いのに、バックボーンを知るほど、どんどん好きになってしまう…。漫画版を担当することになってからは、主人公・八敷さんに惹かれています。理解は難しいですが、怪異に寄り添う彼を描いているうちに、引っ張られて私もまた寄り添ってしまうようです。このシリーズは怪異だけでなく、人間キャラも個性的で濃いのが魅力ですね。
恵那先生の『死印』への関わりについて教えてください!
ホラーゲームが好きで、パッケージのくちゃら花嫁の秀逸なデザインに 惹かれ、手に取りました。アクション下手な探索&推理好きにはたまらなかったです。当時まだ漫画家ですらなかった自分が、まさか数年後にコミカライズすることになるなんて…。この度さらに『死噛』まで担当できて光栄です!
最後にユーザーや読者の方へのメッセージをお願いします。
『死印』は全2巻というタイトな尺でしたが、『死噛』はたっぷり描いて良いそうなので、ねっとりじっくり追いつめられつつも、力強い一歩を踏み出す八敷さんを見守っていただければと思います。完結までいけるよう、ぜひ応援をよろしくお願いします!
プレゼント
作中にも登場した、
八敷の「特別非常勤講師勤務証明書」を
抽選で20名様にプレゼント!
作品の感想を引用リポストで投稿すると
当選率が2倍!
応募方法
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② 対象ポストを リポスト または 引用リポスト
『死噛』のコミックス第1巻発売を記念して、作中でも登場した八敷の「特別非常勤講師勤務証明書」を抽選で20名様にプレゼント👓️
— マグコミ&コミックガーデン (@MAGCOMI_) November 14, 2025
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2025年 11月30日 23:59まで
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単行本情報
その学園には、
“シビト”が潜んでいる――。
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