・イントロダクション
こんにちは! マッグガーデン編集Gです!
このブログは
「連載中の作品から1ヒロインを取り上げ」
「美少女プラモデルを素体として」
「カンタンな改造を施して再現する」
そんなブログです!
1プロジェクト毎に前編・中編・後編の三回に分けて素体キットの組立から改造、塗装までをお送りします!
前編の今回は「終末世界の箱入りムスメ」とその主人公コンビの紹介から
ベースキットとなるフレームアームズ 「四八式一型 輝鎚・甲」およびフレームアームズ・ガール 「ハンドスケール アーキテクト」の紹介、
更にそれをどういう方向性で改造していくのかのプラン・構想をお送りします!
・『終末世界の箱入りムスメ』より『10番さん』と『ムスメ』
―終末世界×疑似家族のほんわか終末ジャーニー!―
『終末世界の箱入りムスメ』はMAGCOMIで連載中の、みああわ先生が描くSF作品です。
人類の滅びた未来の世界、たった一人残された最後の人類「ムスメ」と
彼女を守護し、生き延びた人類を探す人型二足歩行ロボット「10番さん」の旅を描いています。
左が10番さん、右がムスメ
実は人類が滅びた原因……人類を滅ぼしたのは10番さんをはじめとするAI搭載型の自立兵器たちでした。
10番さんは「自らが滅ぼした人類(の生き残り)」を「自らが殺した男から託された娘」と共に探しています。
「人類を滅ぼしたのは自分たちだ」というたった一つの真実をひた隠しにすることによって成り立つ一機と一人の疑似家族関係……。
しかしムスメは実は真相に気づいている様子もあり……と、単純な終末世界紀行ものでは終わらないやきもきする描写が特徴的ですね。
今回はそんな一機と一人、10番さんとムスメを作成します!!
何故この二人なのか、というと……やっぱりね、プラモで何かをやりますよと言うのなら!
たとえヒロインを取り上げて再現しますよという建前があろうともメカに触れたいっ!!
という想いもあって10番さんを作ろうと考えました。ムスメも一緒に作成することにした理由は後述します!
それでは、今回使うキットをご紹介しましょう!
・『フレームアームズ』と『四八式一型 輝鎚・甲』
―俺の考えた最強のロボットを作る―
『フレームアームズ』とは!
コトブキヤ発のメカプラモデルシリーズです!シンプル!
今にまで続く各種プラモデルシリーズの源流、全てはここから始まった…な、シリーズです。
その特徴はなんと言っても「フレームアーキテクト」を内部骨格とし、外装を装着していくという基礎設計。つまり、シリーズ間での組み換えが前提とされており、簡単に「俺の考える最強のロボット」が作れちゃう事にあります。各所に設けられたハードポイントも3mm軸で設計されており、改造の幅が非常に広いんですね。
左が「フレームアーキテクト」、右がシリーズ第2弾の「轟雷」
今でこそ、3mmの共通軸でカスタマイズが容易!なんていうのはプラモ界隈の共通認識のような感じですが、第一弾の「スティレット」「轟雷」が出た当時は画期的でした。
その後も多数のラインナップ・バリエーション、当ブログの読者の方々ならご存知『M.S.G』も同時に展開されていき、改造のレパートリーは加速度的に増えていきました。
美少女化した『フレームアームズ・ガール』シリーズに派生、近年のメカ少女ブームに火を付けるなど、業界に及ぼした影響の大きさは計り知れないでしょう……!
更に、フレームアームズには独自の舞台背景があるのですが(キット付属の説明書等で語られています)、このシリーズで描かれているのはなんと!「暴走した月のAI兵器工場」と「それに対抗する人類」の戦いなんですね!
AIにより滅ぼされた『箱入りムスメ』の世界と戦いの渦中にある『フレームアームズ』の世界……これはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられないでしょう…!
今回は数多くのラインナップの中でも、どっしりとしたプロポーションに10番さんの面影を見た「四八式一型 輝鎚・甲(かぐつち・こう)」をベースに制作していきます!
・『フレームアームズ・ガール』と『ハンドスケール』と『アーキテクト』
更に今回はムスメも制作するという事で、『フレームアームズ・ガール』の『ハンドスケール』シリーズも使用します!
『フレームアームズ・ガール』についてはソフィア回でも説明しましたが、端的に説明すると上記『フレームアームズ』シリーズを美少女化したプラモデルシリーズとなります。
中でも今回使用する『ハンドスケール』シリーズは、その名の通り掌に収まるサイズにまで小さくなり、お手頃価格で入手できるようになったシリーズですね。
だいたい全高8cm以下といったところでしょうか、元キットの半分程度に縮小されています。
左が「ハンドスケール(塗装済み)」、右が元キット(未塗装)。まるでそのまま縮小したかのよう。
さらっと言っていますが、この縮小が本当にすごいんです。色分けの精度や可動域の広さもさることながら、そもそも根本的に造形の精密さがスゴイ……!!組み立てながら「どういうことなの…?」とポカーンとしてしまいました。
この『ハンドスケール』と『フレームアームズ』のサイズ比が本編の二人にかな~り近かった事が今回、ムスメも作ろう!と思えた一番の理由です。サイズがサイズなので、おそらく加工はかなり難しいと思いますが、そこはまぁ……気合で……。
さて、そんなハンドスケールシリーズですが、中でも今回は「アーキテクト」を使用します。
ほどよくメカパーツがあしらわれており、いじる箇所が減らせそうだな…と思ったのが理由です。むしろ小さいことで塗装で誤魔化せる所が多いかもしれませんね。
それでは、「輝槌・甲」と「アーキテクト」をそれぞれ素組みします!
・素組み:四八式一型 輝鎚・甲
まずパッケージはこちら!
今回は内部フレームの「フレームアーキテクト」に改修が施された「:RE2」バージョンを使用します。
それでは、いざ組み立て。……の前に、輝鎚・甲の特殊性について解説をば。
何度も言うようですが、フレームアームズは内部フレームのフレームアーキテクトに
外装を装着することによって完成します。フレームアーキテクトは文字通りの「骨格」で、人型です。
およそ全てのフレームアームズはこの骨格にそのまま外装を装着しますが……この輝鎚シリーズに関してはその限りではありません。
左はフレームアームズ「三四式一型 迅雷」。オーソドックスな体型の迅雷と比べると輝鎚の体型の違いがよく分かる。
なんと、胴体フレームを上下逆さに使用するのです!
これによって下半身が横にボリュームのあるどっしりとしたプロポーションを演出している訳ですね。
胴体フレームの向きが上下逆である事が見てとれる。肩ジョイントを股関節に使う大胆な発想。更に幅も延長されている。
それだけでなく、胴体に両足脛フレームを流用するなど、自由なフレーム配置が輝鎚シリーズの特徴です。
そんな輝槌系列シリーズの第1弾、輝鎚・甲の組みあがりはこんな感じ!
かっちょえぇ……。
どっしりずっしり安定したボディ、全身直線の輪郭で無骨なイメージながら、特徴的な頭部シルエットで個性もある……。
大ぶりなシールド「九五式多連防盾 巌土(イワト)」は「板を張り合わせただけ」の脳筋仕様。しかし……いやだからこそカッコイイ。
斜め下からのバックショットもたまらないですね…。
このスラスター(ショックブースター)で飛ぶらしいです。飛ぶの!?この鉄塊が!?
ホバー走行が出来るレベルの機体重量じゃないから推力にまかせて吹っ飛ぶらしいです。どういうことなの…(困惑)
腕部のサブアームもしっかり可動。これによって専用ライフル「百二式機関砲 火引(ヒビキ)」の保持力が向上します。
・素組み:アーキテクト
パッケージはこちら!
元キットのパッケージを踏襲したデザインですが、ハンドスケールの名に偽りなし、片手で持てる程に小さくなっています。
いやこれホントにスゴイ!見てくださいこのランナー!ちっさ!!パーツちっさ!!!
パーツが吹っ飛ぶ恐怖におびえながら組みあげたものがこちら。
全高は7.5cm。なんでこの小ささでここまで精巧なんだ!?分からん、全然分からん!
可動はこんな感じ。この小ささからは想像もつかないほどちゃんと動きます。
元キットよろしく、M.S.Gインパクトナックルのハンドスケールサイズが付属(インパクトエッジ・杭型ユニットは付属しません)。
装備時の安定性も非常に高く、このサイズで全然ポロリがありません。凄まじい精巧さです。
輝鎚と一緒に。結構10番さんとムスメに近いサイズ感ではないでしょうか?
・改造プラン構想
年末進行がわちゃわちゃしていてプラン画を描けなかったのでラフだけ……。
体型自体は似ていますので、基礎的な部分は輝鎚を流用し、特徴的な頭部・胸部・腰部・肩部はM.S.Gやパテで造形、コンテナブロックはプラ板で制作する事になると思います。折角ですしゴテゴテに盛れるように適度に3mm穴も空けていきたいですね。
ムスメは…………パテでこう………気合で………こう………ね。
次回はこのプランを基に改造に勤しみます。お楽しみに。
・終わりに
さて、今回よりMAGCOMIプラモデル部 第3プロジェクト開幕です!
『終末世界の箱入りムスメ』は本編がクライマックスを迎えていますが、プラモデル部にも是非ご注目ください!
MAGCOMIプラモデル部は毎月20日更新です!次回もお楽しみに!
・商品紹介
『終末世界の箱入りムスメ』は第1~2話を常時無料公開中!
『終末世界の箱入りムスメ』第1~2巻、好評発売中!
・おまけ:公式の導きし解答
今回、私は『終末世界の箱入りムスメ』の二人組を……言い換えれば「メカに搭乗する少女」のプラモデルを作ります。
このおまけコーナーではその「メカに搭乗する少女」の要件を満たす最新キットをご紹介!
それは、こちら!
「フレームアームズ・ガール ハンドスケール 轟雷 with 迅雷アーマー」!!
こちらのキットはフレームアームズ・ガール「ハンドスケール 轟雷」とフレームアームズ 「三四式一型 迅雷(選択式でフレームアームズ 「轟雷」も組み立て可能」)」とヘキサギア 「飛行ユニット ウッドペッカー」がセットになっている超超超豪華キットです!!
(ヘキサギアについては話が長くなるのでまた後日…!)
画像は「迅雷アーマー」に「ハンドスケール 轟雷」を搭乗させたもの
「ウッドペッカー」と「迅雷(轟雷)」は組み合わせることで「迅雷(轟雷)アーマー」に! 更に「迅雷(轟雷)アーマー」には「ハンドスケール 轟雷」を搭乗させることが出来ます!
ユーザー間で同型機のフレームアームズとフレームアームズ・ガールを兄妹と表現することがありましたが、このサイズ感だとより兄妹感が増しますね…。
ハンドスケール 轟雷にはもちろん滑腔フリースタイル・バズーカなど各種武装も付属。
迅雷アーマーも広い可動域でアクションポーズが良くキマります。
轟雷の外装も丸ごと入っているのでお好みでカスタマイズ出来るのもプレイバリューが高くて良いですね。
そんなてんこ盛りの本キット、お値段税込みでなんと5,940円!!
安い!安すぎる!だから買った!!
満足どころかいっそ吐きそうなほど満腹になっちゃう大ボリューム! 超!おススメです…!
・商品紹介
ずっしりどっしりむっちり超重量級! フレームアームズ 四八式一型 輝鎚・甲:RE2 税込価格:4,180円
ちっちゃくお安くかわいく! フレームアームズ・ガール ハンドスケール アーキテクト 税込価格:2,860円
もう食べられないよ…!な超絶ボリューム! フレームアームズ・ガール ハンドスケール 轟雷 with 迅雷アーマー 税込価格:5,940円
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本ブログへ掲載した画像は、『終末世界の箱入りムスメ』第1巻、
およびコトブキヤ公式サイトより
抜粋・引用させていただきました。
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