お知らせ

担当編集に訊く、コミックガーデン作品のウラガワ!MAGCOMI出張編 第4回

 

2023年1月号の月刊コミックガーデンで特集した「担当編集に訊く、月刊コミックガーデン作品のウラガワ!」好評につきボリュームアップして、マグコミに出張掲載!
計6回にわたってお届けします!マグコミ連載作品のウラガワ、ぜひご堪能下さい!

第4回目のインタビュー作品は
『きつねとたぬきといいなずけ』(著:トキワセイイチ)
『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』(原作:ホークマン/作画:メカルーツ)
『特級探索師への覚醒 鬼と成る者』(原作:笠鳴小雨/漫画:飛高達哉)
『龍神様と巫女花嫁の契り』(原作:涙鳴(「龍神様と巫女花嫁の契り」スターツ出版文庫刊)/漫画:さばとばん/キャラクター原案:月岡月穂)
『Colori Colore Creare』(著:天野こずえ)
です!

 

『きつねとたぬきといいなずけ』

Q1.おすすめのコミックスのイラストは何巻ですか?

担当:第1巻です! 背景から飛び出して駆け回るナツネとタヌロヲが物語のワクワク感と始まりをしっかりと表現してくれていて、まさに1巻目という感じで大好きです。トキワ先生と相談して、本作の特徴の一つである特殊なコマ割りを表現できるように、作品の背景を7コマに見えるように白枠を入れています!

 

Q2.印象に残っているキャッチやセリフ、作品の裏話を教えてください。

担当:第2巻帯の『メディア芸術祭新人賞受賞』のテキストです。 最終選考に残ったことを数か月前に先方からご連絡いただき、帯校了のギリギリまで結果通知をトキワ先生と待ちました。トキワ先生に「今日連絡来なければ…」と連絡をしたところ、電話を切った一時間後に受賞の連絡が。先生は「は!? え、うそ、本当に…!?」と驚かれてました。喜びを分かち合いたかったのですがそんな余裕もなく、デザイナーや印刷所とのやりとり、先生は受賞記念イラストの準備で、お互い忙殺でした…(笑)。

 

『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』

Q1.おすすめのコミックスのイラストは何巻ですか?

担当:強いて言えば第2巻でしょうか。2022年2月22日の「スーパー猫の日」に発売の2巻目ということで、先生お二方と相談して表紙の猫ちゃんも2匹になりました。1巻では1匹、第3巻では3匹と、実は巻数に合わせてどんどん増えているのですが、このまま行くとどうなってしまうのか…。

 

Q2.印象に残っているキャッチやセリフ、作品の裏話を教えてください。

担当:第1巻の帯の「世界は、猫に支配された。」というキャッチです。こちらは第1話のセリフをそのまま持ってきています。本作はありがたくも連載開始時に大きな反響をいただいたのですが、猫と地球をバックに語られたこのセリフのシーンがとにかくよく語られて…。見るたびに当時の思い出が蘇ります。

 

『特級探索師への覚醒 鬼と成る者』

Q1.おすすめのコミックスのイラストは何巻ですか?

担当:第1巻です。初巻という事もあり、主人公サイド3人が各々引き立ち、かつエフェクト等で目を惹くようなイラストを先生と一緒に模索しました。1巻は武器や装備の質感を出す為に、特色版で銀をスポット使用したのですが最初上手くいかず「スクラッチカード」みたいになってしまったのは面白かったですね。

 

Q2.印象に残っているキャッチやセリフ、作品の裏話を教えてください。

担当:どうしても魅せたい所まで収録したら270P超の大ボリュームになりました(お買い得!)。
また、作品の方向性として、ロマン大盛りを合言葉に先生と打ち合わせしているのですが、帯のキャッチはそれを体現できたかなと思ってます。韻も踏めましたし…(「おに」もつから「鬼」へ)……お後がよろしいようで。

 

『龍神様と巫女花嫁の契り』

Q1.おすすめのコミックスのイラストは何巻ですか?

担当:第2巻です!第1巻と比べて二人とも表情も柔らかく、ポーズも躍動感のあるものとなっていて、少しずつでも関係性が変化していることが感じられるイラストになったと思います。また第1巻では翠の赤色、第2巻では勿忘草の青色と、本作のカバーは巻ごとにイメージカラーを設けているので第3巻以降のカラーにも是非注目いただければと思います。
ちなみに、第2巻の本体表紙のイラストでは翠の角アリの差分が見られるので、コミックスをお持ちの方はぜひ確認してみてください~!

 

Q2.印象に残っているキャッチやセリフ、作品の裏話を教えてください。

担当:特に印象に残っているセリフは、第13話の「……行くな」です。毒を受けて弱っている翠の短いセリフなのですが、彼が静紀に対してこれほどまっすぐに気持ちを伝えることは珍しく、だからこそ響くものとなっていると思います。普段強気なキャラクターが、弱っているときにみせる素直さ(しかもヒロインを抱きしめているオプション付き)ってグッときますよね!
そんな第13話が収録されている最新第3巻では、二人の距離が急接近。むずきゅん大増量でお届けする今後の展開に、ご注目下さい!

 

『Colori Colore Creare』

Q1.おすすめのコミックスのイラストは何巻ですか?

担当:本日(2023年4月10日)2巻が発売されたばかりですので、まだ巻数を重ねておりませんが、やはり1巻のカバーイラストが感慨深いです。透明感と躍動感に満ちた天野こずえ先生ならではの素晴らしい力作を描き下ろしていただき、ラフの初見時は本当に感激しました。3巻以降もどんな素敵なイラストを皆様にお届けできるのか、今から完成が待ち遠しいです。どうかお楽しみに…!

 

Q2.印象に残っているキャッチやセリフ、作品の裏話を教えてください。

担当:アヴァンタイトル(1話)とラストパート(5話)、この2つを構築した1巻のシリーズ構成作業が強く印象に残っています。裏話はいっぱいありますが小ネタとしてはコミックスのカバーデザインでしょうか。
『ARIA』(旧装板)のフォーマットを踏襲しているのは天野こずえ先生の発案です。『ココクレ』では巻数部分の図版や配色を毎巻変えていきますので、そちらもお楽しみに…!

 

作品作りのウラガワで活躍する編集者のウラ話はいかがでしたか?

次回は5月15日更新、お楽しみに!


【下記タイトルから 第1話が読めます!】
『きつねとたぬきといいなずけ』
『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』
『特級探索師への覚醒 鬼と成る者』
『龍神様と巫女花嫁の契り』
『Colori Colore Creare』