2016年1月期
新マンガ賞第1回募集、入選1作品ほか期待作複数選出!
「MAGCOMI」のオープンと同時に、新たに募集が開始された「月例マグコミマンガ大賞」。多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある入賞作品は…?(1月31日締切分)
賞金30万円
受賞作掲載 + 読切1作分の掲載確約
『ハートスコープ』
伍島慶太(26)
あらすじ
無神経な女子中学生・心音 (ここね)は同級生の男子・芦田が自分に好意を持っていると思い込み、からかい始めるが……?
作品講評
周りをかき乱す、真っ直ぐな主人公のキャラクターが魅力的で画力も非常に高いレベルで安定し、メリハリのある画面作りで、非常に読み易かった。今後は、今まで以上に読者のことを意識した作品作りを行い、連載を目指してほしい。
賞金5万円
受賞作掲載
『黒猫とモーニングワーク』
八坂名都(25)
あらすじ
夏のある日、猫を亡くした青年・梅原の元へ突然やって来たのは言葉を話す黒猫で……。
作品講評
青年男性と猫の関係性をゆっくりと丁寧に、心理描写を細かく分かりやすく描けていた点が素晴らしかった。今後は、画力をさらに安定させ、今以上に自身のオリジナリティを発揮した作品作りを期待する。
賞金3万円
『欠落』
霜月しむ(19)
あらすじ
数日間の記憶を失う代償として、能力を得る『欠落』という現象が起こる現在、男子学生・里見の身にも『欠落』の症状が現れ……。
作品講評
粗削りながらも、非常に高いセンスと可能性を感じさせる作品であった。今後は、画力面のさらなる向上に励み、説得力のある画面作りを目指して次のステップを目指してほしい。
賞金1万円
『家降る町』
飲瑞のみ(22)
あらすじ
天国と地獄の中間層・浄罪界の煉獄局で働くヒメカワはたくさん降ってきた「家」の水溜りを調査することになり……。
作品講評
個性的な世界観と画面作りで、独自の世界を提示出来ていた点が良かった。今後は、自分の伝えたいメッセージを読み手に分かりやすく伝えるネーム作りとさらなる画力のレベルアップを期待する。
『ハルシオン』
榊原廉(23)
あらすじ
人類が火星でも生活が可能となった時代、宇宙のゴミを回収する仕事をしているシオンは……。
作品講評
豊富なカメラアングルを駆使し、物語冒頭での惹きの強さは1番だった。一方で、扉絵は非常に魅力的な作画であったものの、その他のページの画面クオリティが少し劣っていたことが勿体無い。今後は、高いレベルでの安定した作画を期待したい。
『センチメンタルポイズン』(完成原稿部門)
ハシ・リヤ(21)
『サイキョーキラー』(完成原稿部門)
うこ(31)
『malicious Branch』(完成原稿部門)
両備伊織(24)
『いぬのおまわりさんのいぬいさん』(完成原稿部門)
遥那もより(32)
『龍は笑う』(完成原稿部門)
三上裕(20)
『マジカルハンマー死子ちゃん』(完成原稿部門)
縁島あきら(26)
『10年カメラ』(完成原稿部門)
喜多キタロー(24)
今回は「チャレンジ部門」入賞該当作品なし。
第1回ということで、バラエティに富んだ幅広い作品が多数エントリーされ、入選1作、期待賞1作、奨励賞1作、努力賞2作が選出される、非常に有意義な漫画賞であった。
その中でも特に、入選受賞の『ハートスコープ』は、主人公のキャラクターが魅力的で作画面での安定力が群を抜いていた。また、期待賞受賞の『黒猫とモーニングワーク』も丁寧に作りこまれ安心して読むことの出来る作品であった。その他の受賞作も、今後の活躍が期待できる、非常に可能性を感じさせる回であり引き続き、多くの個性的な作品の投稿に期待したい。