月例マッグガーデンマンガ大賞・結果発表 2021年3月期

月例マッグガーデンマンガ大賞

2021年3月期結果発表

第1回募集、佳作1作品・努力賞1作品選出!

多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(3月25日締切分)

完成原稿部門:大賞 賞金10万円 受賞作掲載

『悪役の勝利』

+編集部特別賞5万円

『悪役の勝利』

黒崎リリー

STORY

モデル兼俳優の桐崎サリエは舞台「リチャード3世」に宿敵役で出演。彼はほぼ無名ながら主役に抜擢された俳優、楠墨正威の狂気を目の当たりにして…。

選評

舞台や役者といった難しいテーマをしっかりとまとめ上げた本作。他を圧倒するほどの高い画力で物語に説得力を与え、存在感を放っていた。特に作中に登場する劇場の内装や扉絵の装飾など、細部まで緻密な描写は見どころの一つといえるだろう。しかしキャラクターにおいては美麗ながらも、一目で読者を虜にするほどのインパクトはなくやや消化不良に終わってしまった。登場人物の心情の機微をさらに丁寧に描写して、共感や興味が持てるキャラクターを意識しよう。

受賞作品を読む

月刊コミックガーデン2021年6月号に掲載!

完成原稿部門:努力賞 賞金1万円

『踊る!妖稚園』

『踊る!妖稚園』

寺田寛子

STORY

メフィスト幼稚園――そこは魔物のお子様が通う幼稚園。唯一の人間保育士のマオが今日も奮闘する!

選評

まず評価を集めたのは高いポテンシャルを感じさせる企画性。舞台設定が良く、無表情だが順応性の高いマオの存在もそれに埋もれていなかった。各キャラクターのデザインや端々に描き込まれた小ネタからも応用性の高さを感じさせる。ただ一方で、その豊富な設定に読み手が振り回されてしまいそうな箇所も。また、描き込みに見合った作画の丁寧さや見やすさは、要求される水準に今一歩届かなかった。園児の可愛さやハイテンションさを活かすには、より軽く読みやすい構成が求められる。企画性に合わせてギアチェンジできる作画力も磨いてほしい。

最終選考作品

完成原稿部門

  • 『鯉ノ女』ひすいれん

連載ネーム部門

  • 『荒野戦記』宇野彰宏
  • 『親友の好きな人が殺したいほど憎い』桑野圭輝

4月25日〆切の発表は
2021年6月5日!