お知らせ

月例マッグガーデンマンガ大賞・結果発表 2024年6月期

月例マッグガーデンマンガ大賞

2024年6月期結果発表

第40回募集、佳作1作品・期待賞1作品・奨励賞2作品・努力賞1作品選出!

今回も多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(6月25日締切分)

完成原稿部門:佳作 賞金10万円 受賞作掲載

『宮本武蔵、無敵の真実』

『宮本武蔵、無敵の真実』

戸成

STORY

最強の剣豪・宮本武蔵。生涯で六十回以上決闘をして不敗、無敵とも謳われた男の実像とは――。

選評

人物・背景共に画力は素晴らしく、題材ともよく調和しており佳作という評価に繋がった。本来強者として描かれている人間を弱者として描くという発想も秀逸で、そのギャップを上手く描けていたとは思う。ただ、出オチ感も強く、話を通して何を描きたかったのか、伝えたかったのかが読み取り辛くもあったのでコメディならコメディ、最強という印象をもたれた武蔵の悲哀を描きたいならそこに注力して物語の構成を考えられると、より読者の心に本作を印象付けることができるだろう。次回作に期待。

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月刊コミックガーデン2024年9月号に掲載!

完成原稿部門:期待賞 賞金5万円 受賞作掲載

『肋骨に花束を』

『肋骨に花束を』

午前6時ゑて

STORY

とある目的から、呪いの森にある洋館を探索にきたエリカは、骨だけの謎の人物と遭遇し…!?

選評

画面作りや演出には強い拘りが感じられ、目を引くコマや場面を数多く作れており、とても見応えがあった。一方で説明の少なさもあり、舞台となる世界の設定がわかり辛く、また、物語も間延びしやや冗長な印象も受けたので、今後は世界観の伝え方や構成面をわかりやすくすることを意識すれば、優れている演出もより映えることだろう。伸びしろやセンスは充分あると思うので頑張ってほしい。

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完成原稿部門:奨励賞 賞金3万円

『ちびすけとオンボロ騎士』

『ちびすけとオンボロ騎士』

碧韋 世界

STORY

魂が宿った歴戦の西洋甲冑、ディアイザン・レターは、ある日の夜警中に、親に捨てられた幼子・プッペを発見し…?

選評

メインキャラクターである西洋甲冑のレターと幼子のプッペのキャラクター性が評価された本作。多彩な表情のプッペの可愛さはさることながら、表情の見えないレターが活発な性格と言動で表情が想像できるほどに仕上がっていた。一方で、タイトルから想起されるようなレターとプッペの関係性に重点が置かれた作品にはなり切らなかったのは惜しい。特に終盤でレターとご主人様との関係が描写されたことで、見せたいテーマがぶれている印象を受けた。テーマを表現するにはどこに焦点を絞るべきか、振り返りつつ次作に繋げてほしい。

『マンドラゴラの姫君』

『マンドラゴラの姫君』

三月ももたろた

STORY

どんな怪我や病も癒すことができるという「マンドラゴラの姫君」。彼女を発見しようと、数多の人間が妖精が住まう森を訪れ―!?

選評

導入から最後まで、テンポよくスラスラと読め、48ページもあったと感じさせない構成はお見事。作画面においても幻想的な森を絵で伝えることのできる描写力は良かったが、キャラの作画についてはやや物足りないところもあり、アンバランスな印象を受けてしまった。また、キャラクターが物語上の都合で動いているようにも見受けられたので、そう受け取られないような描き方をするとより魅力を伝えられるだろう。楽しく情熱をもって描いているのはひしひしと伝わるので、ぜひこの勢いのまま描き続けてほしい。

完成原稿部門:努力賞 賞金1万円

『俺と彼女の処女攻防戦』

『俺と彼女の処女攻防戦』

三波冬和

STORY

アダルトグッズが好きすぎて、研究・開発を行う理知先輩。彼女の熱い探求心に流され、彼氏兼助手の工は貞操の危機に直面し――!?

選評

性的なネタを直接的な表現で描写しているため、読者を選ぶ作品になってしまっているものの、テンポ良くキャラクターの掛け合いを描いたことで明るく楽しく読ませる作りになっていた点はお見事。ただ、ところどころデッサンの歪みが目立ち、「エロコメディ」というジャンルで求められる画力の基準に届いていなかったところが惜しかった。人物の表情は良く描写できているので、苦手な部分の作画を引き続き意識して練習してみてほしい。

最終選考作品

完成原稿部門

  • 『地獄空手部』安里知隼
  • 『超刻はじめます!』平野景虎

7月25日〆切の発表は
2024年9月5日!