お知らせ

月例マッグガーデンマンガ大賞・結果発表 2025年4月期

月例マッグガーデンマンガ大賞

2025年4月期結果発表

第49回募集、佳作1作品・努力賞2作品選出!

今回も多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(4月25日締切分)

完成原稿部門:佳作 賞金10万円 受賞作掲載

『MASKENSPIEL』

『MASKENSPIEL』

香木奈ツ彦

STORY

屋敷で開かれる仮面舞踏会。そこに集められた参加者は、相次いで行方不明になっていた、殺人事件の実行犯や容疑者たち――。

選評

70ページ超のボリュームながら、緊張感ある構成で先へ先へと引き込む筆力が光り、佳作に選ばれた。繊細な筆致の空気感と、要所に差し挟まれた華のあるコマ画の魅力も大きい。一方ハードルの高いテーマゆえか、構成力を示しつつも実際の読み味は重たくなってしまった。登場人物の頻繁な視点切り替えはドラマティックだが難解さを呼び、絞り出すような心情の吐露は胸を打つが展開を鈍くするなど、意欲的な表現の別側面として読みづらさが表出したとも言える。物語の厚みと読者を突き放さない工夫を両立し、新しい挑戦を。

受賞作品を読む

月刊コミックガーデン2025年7月号に掲載!

完成原稿部門:努力賞 賞金1万円

『アイデンティティ・ポール』

『アイデンティティ・ポール』

蠱上セイジ

STORY

自分の容貌が嫌いな青年。パーツをカスタムした顔を貸し出す店を訪れ、美しさを手に入れた彼は…――。

選評

美しい容姿を得たことで露見された内面の醜さを、キャラクターの表情でうまく魅せられていた。しかし、テーマである外見と内面の美醜に関する深堀りが足りず、まとめられてはいるものの伝えようとしているテーマと物語の結び付きが薄い。「外見が美しくなっても内面が醜くてはいけない」ということを伝えるのならば、青年の美醜への執着の理由となる境遇や経験などを示して欲しい。青年の設定を深めることで、テーマの説得力が上がるだろう。次作では、キャラクターに関するエピソードを入れ、作品の独自性を出すことを意識してほしい。

『シグルとノウティと魔法探し』

『シグルとノウティと魔法探し』

Fuzui sakura

STORY

魔法を使う生物・魔生とペアを組んで海の調査を行う研究所。そこで働くドジな研究員シグルと魔生なのに魔法が使えないノウティは、二人で特訓に励むがなかなか上手くいかず…?

選評

背景や小物などが細かく丁寧に描きこまれている点は好印象。しかし構成面にはまだまだ課題が見える。メインキャラクターであるシグルとノウティの掘り下げが不足しており、登場人物に感情移入しきれないまま話が展開されていた。そのため二人の友情が光る終盤のシーンにカタルシスがあまり感じられず、あっさりとした読み味になってしまっていた。次はストーリーの流れをなぞるだけでなく、読者がよりお話に入り込めるような構成を意識してみてほしい。

最終選考作品

完成原稿部門

  • 『Little Lady Luck』湖山ほし
  • 『嘘のタオヤメオトメ』たう

5月25日〆切の発表は
2025年7月5日!