「マッグガーデン連載作家さんの作品作りで大切にしていることが知りたい!」
そんな声にお応えして本連載では、過去月刊コミックガーデンに掲載されたインタビュー「教えて先生!!」を紹介いたします。
第15回の先生はながべ先生です!
(月刊コミックガーデン2018年4月号掲載)
作家紹介
ながべ先生
代表作は『とつくにの少女』。
コミックス全12巻(番外編含む)は絶賛発売中です!
それでは一問一答での“執筆の秘訣”、スタート!!
Qペン入れの時に大事にしていることはありますか?
線を意識して描くようにしています。乱暴に散らすのではなく面の方向や流れを意識して、一本一本に意味を与えるように描くことを心がけています。
Qキャラクター作りで意識している点はありますか?
『とつくにの少女』では、何かを求めるストーリーよりも何かを守るように移り変わるストーリー展開を大事にして描いています。
Qネームの際に心掛けていることはありますか?
第一に全体の流れを、第二に場面の演出を、第三に細かいディテールを入れながらネームを作っています。まずは話の流れに問題がないよう基礎を作り、この場面を盛り上げるために直前のシーンを詰め、ばばんと見開きを!などと演出をこだわります。最後にできるだけ細やかな動作や日常観を演出する小物を調整します。ので、ネームだけで1~2週間、3から4回ほどネームのネームを描いてます。(苦笑)
Qずばり、作品作りで一番大切にしているのは何ですか?
僕は、「へんてこ」を大事にしながら描いてます。一見普通に営んでいる光景でも、どこかに「おや?」と思うような変な部分やぎょっとする光景。この違和感を穏やかに描けるよう、「へんてこ」な作品を創っていきたいです。
Q独自の練習方法、役に立った練習方法があれば教えてください。
気に入ったものを真似る!これに尽きます。かっこいいなと思ったものは自分の中で無意識に魅力を見出している部分なので、それらを分析し自己の傾向を調べることが効率的に感じます。もちろん自分流に反芻するのも忘れずに。
Q漫画に限らず、志望者の方に是非見てほしい作品はありますか?
宮崎夏次系先生の作品。オススメは「夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない」です。ここまでおそるおそる読んだ漫画はありません。ぜひ。
Q最後に、志望者の方々へ向けて一言アドバイスをお願いします。
皆さん口を酸っぱく言っている気がしますが、「何を描きたいか」だけはちゃんと答えられるようにしてください。読者は思った以上に鋭いです。自分の不安や曖昧さは全て気づかれてしまいます。これを描きたい!を大事にし、その上で作品として表現を試行錯誤して欲しいと思います。がんば!
ご回答、ありがとうございました!
作品紹介
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月例マッグガーデンマンガ大賞
1ページマンガ賞 箱庭
次回(1月5日更新)は小西幹久先生です!お楽しみに!