「マッグガーデン連載作家さんの作品作りで大切にしていることが知りたい！」
そんな声にお応えして本連載では、過去コミックガーデンに掲載されたインタビュー「教えて先生!!」を紹介いたします。
第44回の先生はKAKERU先生です！
（月刊コミックガーデン2022年11月号掲載）
作家紹介
KAKERU先生
代表作の『魔法少女プリティ☆ベル』全28巻は絶賛発売中！
現在、MAGCOMIにて『ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜』を好評連載中。
それでは一問一答での“執筆の秘訣”、スタート!!
Q.キャラクター作りで意識している点はありますか？
あんまりないですが、なんらかの二面性を持たせることは全キャラやってます。ジャンなら常識人で読者視点で明るくて穏やかで、でもやる時はバーサーカー。顔は普通顔なのに体はガチムチマッチョみたいな。
Q.ストーリー作りで重要視している部分はありますか？
予想外のどんでん返しを作れるように意識してます。そして、「予想外のどんでん返し」を引き立てるためには、日常パートや予想通りの展開を十分にもたせる必要があります。なので、「日常パートで面白く、予想通りの展開で面白く」を意識します。そんで、トドメにどんでん返し。
Q.ネームの際に心掛けていることはありますか？
単調にならないように、コマの大きさや人物のサイズ、画面の角度など、工夫してます。あと、左ページの一番最後のコマは、些細でもなんらかの謎を残し、次のページをめくらないと気持ち悪いように作って、強制的にめくらせる仕組みにしてます。場面転換、台詞の途中切り、誰かが声をかけてきたなど、「答えは次のページで！」ってやつです。強制的にページをめくらされるのでスルスル読みやすくなります。
Q.作画の時に大事にしていることはありますか？
作画スピード。ついでに、迫力。あと、エロ。「東京の写真をトレースして、数日かけて描いた、迫真のビル群が出てくる漫画と、四角い黒ベタビルを並べて「東京」って地の文で書くだけの漫画、そんなに面白さに違い出ないし、絵なんて雰囲気にあってて、描きたいもの表現できてれば何でもいいよね」派です。
Q.ずばり、作品作りで一番大切にしているのは何ですか？
面白さです。
Q.独自の練習方法、役に立った練習方法があれば教えてください。
とにかくスピード上げる練習です。イラストレーターや画家なら、それじゃダメなのかもしれませんが、漫画は数描いてなんぼなんで。一枚の絵に、数日かけて納得いくまで描き込む訓練と、とにかく最速で、下書きの描き直しのような無駄を削って荒くていいからとにかく完成させ、そのスピードのまま完成度を高めて行く訓練を、両方するといいと思います。
Q.漫画に限らず、志望者の方に是非見てほしい作品はありますか？
『賭博黙示録カイジ』ですかねー。アレは凄いです。絵は全然、今時じゃないけど、漫画の面白さってそこじゃねーんだなって、突きつけれくれます。ざわ…ざわ…
Q.最後に、志望者の方々へ向けて一言アドバイスをお願いします。
漫画家になりたいなら、とにかくいっぱい漫画描きましょう。月刊誌行くなら、月40p、一人で描いて余裕があるくらいじゃないと持たないです。実際はアシさんとかいるのでそんなことないんだけど、そのつもりで月40pを目安にガンガン描いて、下手でもいいから、とにかく漫画を「完成」させましょう。完成に何日かかったとかメモしとくといいです。そんで、何本も完成させて、上手くなったな、と自信がついたら、初期の下手なやつ含めて、全部まとめて編集部に持ちこむといいです。描けるなら伸びるし、伸びるならデビュー確率もあがります。がんばえー。
ご回答、ありがとうございました！
作品紹介
『ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜』はMAGCOMIにて第2話まで常時無料公開中！
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漫画賞のご案内
コミックガーデン・MAGCOMIでは下記の漫画賞を毎月応募受付中！
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月例マッグガーデンマンガ大賞
1ページマンガ賞 箱庭
次回（4月5日更新）は澄川小歌先生です！お楽しみに！
