【教えて先生!!プレイバック】第57回・森先生

「マッグガーデン連載作家さんの作品作りで大切にしていることが知りたい！」

そんな声にお応えして本連載では、過去コミックガーデンに掲載されたインタビュー「教えて先生!!」を紹介いたします。

第57回の先生は森先生です！
（月刊コミックガーデン2024年1月号掲載）

作家紹介

森先生

それでは一問一答での“執筆の秘訣”、スタート!!

Q.キャラクター作りで意識している点はありますか？
ギャップを意識しています、読んでいて楽しいので。あといい子ちゃんになりすぎないようにキャラそれぞれに弱みを持たせるのも好きです。お互いに補い合う関係性とかもエモいですね。外見でいうとベタとトーンのバランスが良くなるよう考えています。

Q. ストーリー作りで重要視している部分はありますか？
オチをつけることと、そこに至るまでの助走です。自分の頭の中だけにある情報をわかりやすく伝え、かつテンポ良くいらないところを切り捨てることに気を付けていますが、苦手です。

Q.ネームの際に心掛けていることはありますか。
読み返して違和感のあるところや気に入ってても読みにくい言い回しなどは、自分の中で納得いくまで削ったり調整するようにしています。どうしようもない時はそっと担当さんに預けることもあります。自分になかった視点をもらえたりするのでとてもありがたいです。

Q.作画の時に大事にしていることはありますか？
デジタル作画なので、サムネ一覧表示で小さくしてページ全体を見て単調なコマを少なめにしたり、塗を調整するようにしています。あと特に顔(目)に力を入れています。全て完璧に、というより自分のこだわりたいところを重点的に詰めています。

Q.ずばり、作品作りで一番大切にしているのは何ですか？
読者の方が読んだら面白いだろうな、というアイディアをひねり出すことです。これが一番難しいのですが…。

Q.独自の練習方法、役に立った練習方法があれば教えてください。
完全に趣味の好き勝手漫画を描いています。好き勝手描いたとしてもできるだけオチまで描き切るようには気をつけて、とにかくざっくり練習をしたい時は手を動かすモチベーションになっています。

Q. 最後に、志望者の方々へ向けて一言アドバイスをお願いします。
漫画賞や編集さんの向こうに、作品を見てくれる読者さんや自分の作品に様々な形で携わってくださる方々がいてお仕事が成り立っていることを日々通巻しています。望んだとおりの結果が出なくても作品を作る過程で得られないものはないと思います。みなさんの活動を応援しています。