
「マッグガーデン連載作家さんの作品作りで大切にしていることが知りたい!」
そんな声にお応えして本連載では、過去コミックガーデンに掲載されたインタビュー「教えて先生!!」を紹介いたします。
第62回の先生はあず真矢先生です!
(月刊コミックガーデン2024年12月号掲載)
作家紹介

現在、マグコミにて『婚約者の浮気現場を見ちゃったので始まりの鐘が鳴りました THE COMIC』を連載中!(第3火曜日更新)
それでは一問一答での“執筆の秘訣”、スタート!!
Q.コミカライズにあたって意識している点はありますか?
原作のテンションを守ること。連載中の“はじかね”は原作の文章力がぶっとんでいて破壊力が抜群の作品なのですが、セリフだけを抜き取ると、実はキャラクター達は割とまともなことを(笑)言っているため、その破壊力のある文章の雰囲気をいかにキャラクター達の行動に乗せていくかに注力しています。
Q.ネームの際に心掛けていることはありますか?
変形ゴマを使いすぎない、ミニキャラを使いすぎない、背景を描きこみすぎない。1Pないし見開き2Pごとにキャラクター達の現在地が見渡せる全体引きを描く。同じ話題を続けるのは基本4Pまで、4Pごとに展開を切り替えながら物語の深度を進める。そうして下書きかってくらい完成度を高める。
Q.作画の時に大事にしていることはありますか?
キャラクターの年齢を決めるのは「頬骨の高さ」と「眉と目の距離」なのでここを正確に描いています。あと後頭部大好き人間なので形の良い後頭部こそがジャスティス。
Q.ずばり、作品作りで一番大事にしていることは何ですか?
「感情」です。如何なる面白い設定、面白いキャラクター、奇抜なストーリー展開、といえど読み終わった読者の記憶にのこるのは感情だと捉えています。
Q.独自の練習方法、役に立った練習方法があれば教えてください。
暇を持て余した当時めちゃくちゃ絵のうまい友人たちと毎夜毎朝「お絵描きチャット」して遊んでいたら、どえらい短期スパンで画力があがりました(真顔)。いわゆる「上達したいならたくさん描け」理論にあてはまるのですが、目的もなくたくさん描くだけは全て無意味で、「なぜ上手な人は上手なのか」を考えながら(楽しく)数をこなすことが大事だとわかる一例です。
Q.漫画に限らず、志望者の方に是非見てほしい作品はありますか。
映画『天使にラブ・ソングを2』です(1もイイヨ)。登場人物全てのキャラクター性、問題の提起、問題の解決、徐々に熱を高めていくための抑圧法、からの圧倒的解放感と爽快感、全てのプロセスが詰まった完璧な作品です。
Q. 最後に、志望者の方々へ向けて一言アドバイスをお願いします。
吐くほど辛い日々もあるかもしれませんが、思い悩むよりも切り替えて、いろんな作品を目にして、吸収して、なぜ面白い作品は面白いのかをロジカルに解読してみるのも、また一手ではないでしょうか。あなたの努力こそが才能です。
作品紹介
『婚約者の浮気現場を見ちゃったので始まりの鐘が鳴りました THE COMIC~』はマグコミにて1、2話常時無料公開中!
漫画賞のご案内
コミックガーデン・マグコミでは下記の漫画賞を毎月応募受付中!
詳細はこちら!
月例マッグガーデンマンガ大賞
1ページマンガ賞 箱庭
いつも【教えて先生!!プレイバック】をご愛読いただきありがとうございます。今後は不定期での更新となりますが、次回の更新をお楽しみに!!