『僕らの地球の歩き方』ソライモネ×ZZZAWA design 装丁インタビュー

『僕らの地球の歩き方』第3巻がBLレビューサイトちるちる開催の『BLアワード2023』の表紙部門にノミネート!
それを記念して、イラスト×デザインで本作の世界観を存分に表現している装丁について、ソライモネ先生とZZZAWA designさんにインタビューを行いました!

ソライモネ先生

BLアワードでは『僕らの地球の歩き方』第1巻、『泡沫の鱗』(心交社刊)、『88rhapsody』(プランタン出版刊)、『VIVA LA VIDA‼︎』(東京漫画社刊)にて表紙部門4度ノミネート。今回で5度目のノミネートとなる。

Q1.第3巻カバーイラストのコンセプトを教えてください。
イギリスの回があったのでいつもの旅スタイルではなく少しだけおしゃれな服にしようと思いました! 服は作中に出てくるロンドン住みの友達たちに借りています。

それから3巻はイギリスのマーマレードやスペインの逸話、モロッコの美しい夕暮れや朝焼けをイメージして、オレンジの色んなバリエーションを出していただきましたが、最終的にこれにしてもらいました。

 

Q2.毎巻カバー表1(オモテ面)に描かれる国はどのようにして決めているのでしょうか? 
ぱっと見てどこかわかりそうな場所がいいかなと思って担当さんと相談して決めています! でも毎回ほとんど人物で隠れてしまうので、構図など難しいなと思います。

Q3.カバーイラストのこだわりポイントを教えてください。
こだわっているのはカバー表4(ウラ面)の写真のイラストです。毎回これが一番時間がかかっていますので是非こちらも注目して欲しいです!!!!!!!!!

Q4.お気に入りの装丁は何巻ですか?
全部お気に入りですが最新の4巻は色味が本当に可愛く出ていて好きです。

 

Q5.カバーや本体表紙ご執筆時の裏話がありましたら、教えてください。
裏話か〜〜〜毎回カラーの組み合わせラフをデザイナーさんから何パターンかいただくのですがどれも絶妙な組み合わせで悩みます。1巻は最初の巻なのですごい談議した記憶があります。
とにかく1巻だから絶対目立たないとだめだと思いましたので、あのデザインを出してくださった『ZZZAWA design』さんほんまにすごいと思いました! 感謝しかないです。
あと1巻といえばカバー表4の写真風イラストを最初5枚描いていたのですが1枚テイストが違うということで、ボツにされて担当さんとケンカしました(笑)。冷静になると担当さんが正解です。
「せっかく描いたのにむかついた!!!!」と言ってしまいすまないと思いました…。
カバーのイラストは人物、背景分けて描いているのと表4(ウラ面)の写真イラストが4枚あるので一週間以上かけて仕上げています。なので余計にボツにされるとむかついた〜〜〜〜〜!!!となってしまいすまないです(その後冷静になり謝罪のLINEを送る)
大体毎回自分で描いたラフなのに、これ全部描くのか〜と気が遠くなります。
とにかく毎回必死なのであまり記憶がないです(笑)。

ZZZAWA designさん

デザイン事務所を経て2021年よりフリーランスに。主に漫画を中心とした装丁デザインを手掛ける。
『僕らの地球の歩き方』連載開始時から現在まで通巻して装丁を担当。

zzzawa-design.com

 

Q1.『僕らの地球の歩き方』の装丁はどのような発想で生まれたのでしょうか?
『僕らの地球の歩き方』の装丁は背景をメインカラーとサブカラーで構成しているのですが、このデザインにした理由は、第一に書店やネットでパッと目に留まるようにするため、第二に毎巻の配色を変えることで旅のワクワク感を出せたらと考えたからです。
3巻はソライ先生からのご提案でメインカラーをオレンジにしました。他にもイラストに合わせた配色をいくつか試しながら、色校でも微調整を重ねて完成に至りました。


Q2.本作のロゴはどのようなイメージでデザインされたのでしょうか?
旅を通して2人の関係や自身を見つめ直していく様子が印象的でしたので、ありのままの自然な雰囲気を出せたらと思い、シンプルな手書きのロゴにしました。
飾りのスタンプは編集の菊地さんからご提案いただいて作成しました。最初は入国スタンプっぽく作っていたのですが、パッと見たときにもう少し分かりやすく旅っぽさを出したかったので作中の原画を使ってエアメールスタンプ風に変更しました。

Q3.装丁(カバー・本体表紙・帯)のこだわりポイントをそれぞれお聞かせください。
カバーは配色にこだわっています。ソライ先生の絵はどんな配色でも映えるので選択肢の多さに本当に悩むのですが、よりときめく配色を探りながら作っています。ソデ(カバー折り返し)の目次の並べ方も毎回変えていて、密かなこだわりポイントです。
本体表紙は花の並べ方にこだわっています。1巻は1枚絵でしたが、2巻以降は図鑑風にしたりテキスタイルっぽくしたり毎回並べ方を変えています。ソライ先生の描かれる植物は単体でも映えますし、敷き詰めても素敵に仕上がるという無敵のオシャレさがありますよね。いつも「この柄のハンカチ欲しいな~」と思いながらデザインさせていただいています。

帯は表1(オモテ面)に大きく配置している「世界一周」がこだわりポイントです。店頭で帯をじっくり読む人は少ないと思うので一目で伝わるように心がけました。


Q4.お気に入りの装丁は何巻ですか?
1巻です。どの巻も大事に制作していますが、1巻は特に売り上げが重視されるので気合を入れて取り組みました。一番思い入れがあり、お気に入りの巻です!


Q5.デザイン時の裏話がありましたら、教えてください。
3巻の帯の地色は既刊と揃えて白にする予定でしたが、ソライ先生からのご提案でボルドーのような色にしました。カバーとの相性も良くてとても気に入っています。
ソライ先生と編集の菊地さんがいつも積極的に意見を出してくださるので、『僕らの地球の歩き方』らしい装丁に仕上がるんだと思います!

『僕らの地球の歩き方』第3巻はBLレビューサイトちるちる開催の『BLアワード2023』の表紙部門にノミネート!ぜひご投票&応援よろしくお願いします!!!

※投票期間:2023年1月27日(金)18:00~2月5日(日)23:59
詳細&ご投票は下記リンクから!

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