『ふかダン』最新7巻発売記念特集

コミックス最新第7巻の発売を記念して、
読者のみなさまから寄せられた質問にKAKERU先生がお答えします！

さらに『ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜』まるっと1巻分と
『魔法少女プリティ☆ベル』全110話を期間限定で無料公開！
KAKERUワールドをぎっしり詰め込んだ本特集を最後まで読み逃しなく！

KAKERU先生一問一答

▶『ふかふかダンジョン攻略記～俺の異世界転生冒険譚～』について

ジャンを含めたキャラクターの祖国の位置関係が知りたいです。地球のように気候が違うのであれば文化も異なると思うのですが、どうでしょうか？

KAKERU
暗黒大陸が北の方なので、大体みんなちょっと南から来てます。そのくらいしか決めてません。

『ふかふかダンジョン攻略記～俺の異世界転生冒険譚～』の最初の1話にでてきたゴブリンのセリフの内容が知りたいです。きっととても良い事を言っているような気がします。

KAKERU
亜人語はパソコンキーボードの日本語表示を見れば解読できます。@が前の文字の濁点であることと、あといくつか文字を覚えとけば、わりかしスラスラと解読できます。レッツチャレンジ。

『ふかふかダンジョン攻略記～俺の異世界転生冒険譚～』と『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』には共通点がとても多いので、同じ世界で時代が違うのか、似たような別世界なのか知りたいです。

KAKERU
完全に同じ世界です。時代とか地域はまだ秘密です。

『ふかふかダンジョン攻略記～俺の異世界転生冒険譚～』の世界観で、「この種族にだけかかる病気」のようなものはありますか？この作品の人類の後発種ゴブリンと、他作品の垂れ耳の不快害虫ゴブリンのように、それぞれ立ち位置や役割が違うのは承知しておりますが、もしあればお答えいただければ幸いです。エルフの鬱には笑いましたので。

KAKERU
基本、全部人類なので、エルフのうつ病以外は、特にそういうのはないです。あるかもしれませんが考えてません。強いて言うなら、ヴァンパイアは色素が薄いので、日に当たると皮膚や目の病気になりやすい。アラクネやトロールなど、体が大きい種族は寒さに強いけど、熱中症にかかりやすい。くらいですかね。

▶『魔法少女プリティ☆ベル』について

ディープワンズのマイヤーがナイアルトラホテプへの復讐の為に主人公陣営に加わりましたが、終盤ナイアルトラホテプとも協力関係になりました。その後マイヤーの描写が本当にほぼ無いのですが、ナイアルトラホテプとの因縁はどう決着をつけたのでしょうか？

KAKERU
それどころじゃなかったので、なぁなぁになりました。マイヤーも色々あって、気が変わったんでしょうね。

マッチョにフリフリの魔法少女服を着せた理由が知りたいです！

KAKERU
魂の根源から声が聞こえたからです。「マッチョにフリフリ着せろ」と。

『魔法少女プリティ☆ベル』第11巻42話『引退宣言の「論理破綻」』とは結局何ですか？「私じゃ実力不足だから辞めます」って「アナタが辞めたら東軍に魔王いなくなって結果いずれ東軍消滅するだろ」ですか？南軍はシャルさんありきの民主国家だろ、と。50年寿命が延びたイタカさんが外野から東軍の破滅を見る未来は嫌だなあ、と気になっています。

KAKERU
イタカさんは自分の寿命のことを隠すために嘘ついてたんです。実際は力不足じゃないし、長くジロウスズキを支えてきたイタカさんで力不足なら、他ならもっとダメだろ、力不足だから国のために辞めるって論理が破綻してるだろって感じなんですが、ゴリ押しました。

私が本作のなかでも一二を争うほど好きなエピソードである、クライマックスでの大天使長ヴォルケエルの奇行の真実についてはヴォルケエルの初登場時から構想されていたのでしょうか？私自身、様々なジャンルのマンガを何千冊と読んできましたがあれほどのどんでん返しを受けたのは初めてでした。

KAKERU
いえ。普通にやばい人として描いてたけど、なんか、途中で覚醒しました。見抜けなかっただろう？それも当然、作者も見抜けなかったんだからな!!

ジロウ・スズキの死ぬタイミングと、ジロウを殺す相手というのはずっと考えていたのでしょうか？あの当時読んでいて、確かにジロウいれば万事OKだなって位の安心感があったのに対して、ジロウが死んでからどう転ぶのか判らなくなって上手いなと思いました。

KAKERU
ジロウさんは強すぎて邪魔なので、最初から死んでもらうつもりでいました。どうやって殺すかは未定でしたが、綾香ちゃんが頑張っちゃいました。

厚志さんがリィンロッドに適合したのはなぜでしょうか？

KAKERU
さぁ？なんでやろ。なんかそういう魔力的なフワッとした条件かなんかがあったんちゃいますかね。

▶作品全体について

KAKERU先生の世界は性に開放的な文化のグループがありますが、性病対策はどうされているのでしょうか。

KAKERU
ゴブリンとかなら、しばらくは決まった相手として、それで大丈夫なら他のとも…って感じですね。実は、「不特定多数」とは基本してないんですよ。問題ないと確認された相手だけ。乱交するからこそ、逆にその辺の危機意識は高いわけです。織津江君は初めてだったので、いいよーって言ってもらえましたけど。

▶その他

『ふかふかダンジョン攻略記～俺の異世界転生冒険譚～』は、架空ファンタジー世界を冒険している感覚が良すぎていつもドキドキするのですが、異世界ものを描く上で先生が心がけていることや、その世界観をうまく伝えるコツなどはありますか？

KAKERU
とりあえず、現代日本の常識に則った社会や、単純に今より原始的なだけの社会は、特に意図がない限り書かないようにしてます。あとは、生き物とか異種族とか、その立場に立って考えてみるのが大事だと思います。それから、実在の生き物とか文化とかをよく勉強するのが大事です。事実は小説より奇なりで、なにがどうしてそうなった。みたいな生態や文化がいっぱいあります。想像だけでは、現代の常識から外れるのは困難なので、頭おかしい現実さんの力を借りるわけです。それに基づいてアレンジすると、説得力を持ったまま、ああ、異世界なんだな感が出ます。

雌の体に所構わず突き刺して生殖するダニとか、腸だけで構成されてる生き物とか、下唇に穴あけて、でかい円盤埋め込む文化とか、何故か一度も社会正義とされる思想の根源を検証することなく、延々となんとなくの空気だけで活動し続ける文化とか、頭が透明で中にでかい目が上向きに詰まってる魚とか、胃がいっぱいあって、細菌の力で消化できないはずのセルロースを消化吸収する動物とか、筋肉も何にもないのに地上を動き回る巨大な単細胞生物とか、砂に伏せて隠れたいからって、目が顔の片方に移動しちゃう獰猛なハンターとか。煮付けが美味しいよね。

現実をアレンジした方が異世界感出るって不思議。

KAKERU先生の作品には個性の強い考え方をするキャラクターが多く出てきますが、そういった思想や理論、サバイバル術的知識には何かしら影響を受けた作品・本はありますか。

KAKERU
基本的に哲学が好きなんで、とりあえず現代の常識を全部、本当にそうか？結果は？それどういう認識に基づいた価値判断？そう教わったから、そう思って、そう感じるだけじゃない？この思想、一度でも根っこに何があるか検証した？これって100年前にはどう思われ、100年後にはどう思われる？などなどと疑問ですりつぶし、生物史レベルから再構築すると、ああいうキャラができます。キャラの思考が、根本的に現代の常識に基づいてないから、個性が強く見えるわけですね。あんまり本とかの影響はないです。サバイバル術なんかは調べまくって、この状況で石器から何ができ、何が優先か考えるという方法で作ってます。

最近調べていて面白かったテーマ・モノは何でしたか？

KAKERU
プラモデルの塗装技術ですね。うん。単にプラモにハマってるだけです。

あと、料理かな。酢の物にマヨネーズ合うって知ってた？

それから将来の戦車の構想とか。色々、技術的に限界がきてるんだよねー。俺的には、迎撃システムを搭載し、対戦車ミサイルをほぼ無効化して、無人機を引き連れて、完全にオールタンクドクトリンできちゃう戦車がいいな。

最後にコミックス第7巻の見どころや今後の展開で注目してほしいポイントなど、読者のみなさまへメッセージをお願いします！

KAKERU
えっとねー。どうなるかわかんない。えへへ。

でも多分、わりかし酷いことになるよ。お楽しみに。

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