・イントロダクション
こんにちは! マッグガーデン編集Gです!
このブログは
「連載中の作品から1ヒロインを取り上げ」
「美少女プラモデルを素体として」
「カンタンな改造を施して再現する」
そんなブログです!
1プロジェクト毎に前編・中編・後編の三編に分けて素体キットの組立から改造、塗装までをお送りします!
中編となる今回は「終末世界の箱入りムスメ」の主人公の片割れ、「10番機さん」への改造に挑んでいきます。ベースキットの良さを残しつつ、10番機さんらしさを感じられるようにしたいですね。
つまり「10番機さんと認識する為に目が行く場所を改造する」という方針です。
具体的には「頭部」「胸部」「肩部」「股間部」「コクピットブロック」ですね。
今回はかなり改造過程が長く盛りだくさんになってしまったので、はやく出来上がりを見せてくれ! という方は下記ページ内リンクから飛んでください!
でもかなり見ごたえある内容になってる(と思う)ので、お時間ある方は是非1から10までねっとりじっくり読んでみてください…!
・前回の振り返り
前回は素体となるキット、フレームアームズ「四八式一型 輝鎚・甲」を組み立てました(ムスメちゃんの素体となるフレームアームズ・ガール「ハンドスケール アーキテクト」も!)。
人型内部骨格を使うシリーズでありながら、胴体フレームを上下逆さまに使う事でどっしりしたフォルムを表現したキットでした。この「輝鎚・甲」をベースに、下の殴り書きを道しるべにしながら改造していきます!
▼第8回はこちら!
・改造パートで使う素材は?
今回は以下の三つを使用していきます!
…M.S.G モデリングサポートグッズ
…エポキシパテ
…プラ板
…フレームアームズ・ガール ハンドスケール 轟雷 with 迅雷アーマー
第1プロジェクトのソフィアでは結局使わずじまいでしたが、今回の10番機さんは直線的なラインが多いのでプラ板も使います! というか今回のメインウェポンです!
前回のおまけコーナーで紹介した「ハンドスケール 轟雷 with 迅雷アーマー」も使用!といっても一部のパーツだけですが。
・改造
-1.頭部
まずは文字通り10番機さんの顔から作っていきます。とりあえず顔が似てれば作業が進んでる気がするのでモチベーション維持のためにも最初にやりました。
ここで登場しますは「M.S.G メカサプライ12 カスタマイズヘッドA」!!
文字通りカスタマイズ出来る頭部が合計4セットと、接続部の首パーツが入ったキットです(AというからにはもちろんBも、更にはCもあります)。
Aセットにはご覧の4種類が付属! どこかで見た気がする? シフトレバーを↑←↑に動かしたい? 車に変形しそう? ちょっと何言ってるか分かんないですね(ちなみにBセットでは某勇者っぽいヘッドや某メカカスタマイズアクションゲームっぽい顔が作れますよ!)。
クリアパーツも付属する豪華なキット。画像では塗装されているが実際にはクリア整形なので好きな色に染められる。
カスタマイズヘッドはご覧の通り「バイザーユニット」「フェイスユニット」「メインユニット「サイドユニット×2」の合計5パーツに分けられており、自由に組み替えることが出来るのです!
コレだけ組み替えられれば自分の好みのヘッドもきっと見つかりますよね。付属の首フレームも長さの違う数種類が入っていて細かいプロポーションの調整に役立ちます。
今回はこんな感じに組み替えてみました! この時点でかなり10番機さん感があるのではないでしょうか?
塗装する際はこの部分もバイザー部分と同じ色で塗装、二つ目っぽく表現しようと思います。
「輝鎚・甲」は首の接続部分が(胴体フレームを逆さまにした影響で)特殊な形状になっており、付属の首フレームでは対応出来なかったので「ハンドスケール 轟雷 with 迅雷アーマー」のEランナー4番のパーツ(画像参照)を流用しました。
このパーツを見つけられてよかった……これは……運命だ! 未所持の方も、首フレームのボール部分だけ切り取ってピンバイスで3mm穴を開口、適当な3mmランナーを切り取って突っ込めばそれっぽいモノが出来ると思います。
ちなみに後で知りましたが、カスタマイズヘッドBには輝鎚・甲のフレームに対応した首ユニットが付属します…!!
昔買ったのを引っ張り出して装着してみました(AとBには首と頭の接続に互換性が無いので上記パーツを間に挟みました)が、首がイメージより長くなっちゃったのでとりあえずこのままで……。
それはともかく
正直……カスタマイズヘッドシリーズがあって本当に良かったって心から思います。
(無かったらほぼ自作だもんね……)
-2.胴体(第1段階)
胴体は大まかに2段階に分けて作業します。第1段階では胴体前面上部の造形、および背面の調整を、第二段階では胴体前面中央部の造形を行います。
まず胴体前面上部の造形を行います。
初めにデカい装甲版を取り外します。シルエットが10番機さんに似ていないのと、首・上腕の可動域拡張が目的です。
次に背面下部のこのパーツを取り外します。背面ユニットはこの後使用しません。
初めに取り外した装甲版のあった部分にこのパーツを接着します。邪魔になる接続部、及び内部フレーム露出部を切除、ヤスリがけしてキレイに整え、接着剤でくっつけます。その際開いてしまった穴はパテで閉じておきましょう。これで胴体前面上部の改造は終わりです。
次に背面ですが、コクピットブロックを接続するために内部フレームの露出部分に手を加えます。
ここの内部フレームは本来、脚部に相当する部分なので、画像の位置には膝ジョイントが入る構造になっています。その影響で平面(になる予定の)コクピットブロック接続部を接続しにくい形状になってしまっているので平たく整形します。
これで3mm棒でピッタリ接続できるようになりました。ついでに中央部の突起も切除しておきます。これで背面の改修も終わりです。
-3.コクピットブロック
今回一番の大仕事、コクピットブロックの造形に入ります。
ここは完全に「無いから作る」の精神ですね……。プラ板を駆使して頑張って作ります。
前回の記事をTwitterにて告知した際、読者の方から
「『ヘキサギア ブースターパック004 <マルチポット>』を使ってみては?」とのご意見を頂き(ありがとうございます!)、作業難易度が激減するので実際かなり魅力的な提案だったんですが……
・重心が高くなりすぎること
・重量がかさみ、恐らく自立できなくなること
以上二点の理由から導入を断念しました……。
こちらが「ヘキサギア ブースターパック004 <マルチポット>」。キャノピーの開閉に始まり、内部メカも充実している。
なんにもないと何から手を付けたらいいのか分からなくなりがちですが、とにかくやってみれば道は拓けるものです。とりあえず胴体部との接続面をプラ板から切り出します。
なんとな~くの目測で切り出しましたが横4.3cm、縦2.5cmです。事前にランナーから切り出した3mm棒を胴体側に挿入し、3mm穴を開ける位置を決め、ピンバイスで穿ちます。こんな感じ。
これを実際に接続してみて、横から見ておおよそのシルエットを割り出します。搭乗予定のムスメちゃん…もといアーキテクトをプラ板に置いて正確な数値を割り出してから切り出します(単位はセンチ)。
切り出した側面部はこんな感じ。この時点でちょっとワクワクしますね。
設計図の通りに全ての面を切り出して……
画像の要領で接着していきます。
厚めのプラ板とはいえ、そのまま接着するのでは強度に不安が残るので適当に切り出した板を二枚重ねて接着面を増やし、補強します。
搭乗イメージはこんな感じ? 具体的に形になってくると更にワクワクしてきます!
側面を閉じてしまう前に内部もちょこっと飾ってみました。
「なんちゃってシート」と「なんちゃってメインモニタ」! メインモニタには後々薄めのプラ板(シャインシルバー等、光の反射が見込める色で塗装)と、それに重ねる形でクリアブルーのプラ板を挟み込もうと思います(クリアブルーの下敷きとかでも良いと思います)。
天板は原作再現を意識して二枚に変更。「M.S.G メカサプライ01 フレキシブルアームA」と「M.S.G ウェポンユニット10 マルチプルシールド」の一部パーツを使用して天板の二か所の稼働を再現、劇中の様に開閉できるようにします!!(厳密にはちょっと違う動きするけど目をつむってくれ……頼む……ッ!!)
「M.S.G メカサプライ01 フレキシブルアームA」。折り畳み構造があり柔軟に可動。部品単体でもかなりの汎用性を誇る。今回はジョイントパーツを組み合わせて回転軸と接着面を作った。
「M.S.G ウェポンユニット10 マルチプルシールド」。組み替えて様々な形状のシールドを再現できる。今回は画像中央左のアームパーツを使用した。マルチプルシールドについての詳細は第5回おまけコーナーをご参照いただきたい。
こんな感じでコクピットブロックは一段落です!まだまだドレスアップの余地はあるので今後も弄っていきます。
-4.腰部
お次は腰部ですが、ここが一番楽です。まず背面のショックブースターを丸ごと取り外します。次に前面のこのパーツに適度な大きさに切り取って接続部に切り込みを入れた布を挟み込んでおしまいです!
造形という面ではまだ寄せられる余地はあるんですが、この部位で一番大事なのはこの布がある事だと思うのでおしまいです! おしまいですったら!
-5.脚部
脚部の改造に移ります。
ここも輝鎚・甲そのままだと過装甲な感じがするので、まずは前面上部の装甲を一枚取り払います(くどいようですが、接続部は切除、開いた穴はパテないし瞬着等で埋めてヤスリがけします)。次に背面下部のグラインドローラー部分も取り外します。
スペースが空いてくれたので、画像赤丸の位置に3mm穴を開口し、「M.S.G プラユニット P-122 バーニアノズル IV」を組み込みます。
「M.S.G プラユニット P-122 バーニアノズル IV」。痒い所に手が届くサイズ違いが3パターン付属。
今回は一番小さいノズルを使用。「バーニアノズル IV」はバーニア基部も付いてくるので唐突感が軽減して良いですね……。劇中ではバーニアユニットにカバーが付いていますが難易度から断念しました。
本編におけるバーニアパーツの可動。上部カバーと下部カバーが開き、中からバーニア本体がせり出す構造のようだ。残念ながら私の腕ではこの機構をこの小ささで再現することは叶わない……。
最後に足首から下をまるごと「ハンドスケール 轟雷 with 迅雷アーマー」、厳密にはフレームアームズ「轟雷」のものに差し替えます。形状がかなり似ていたのでこれだけで十分イメージに合致するはず。接続の際には画像青丸の部分を切除するとよりしっかり組み立てられると思います。とはいえ、構造上可動が妨げられるところがあるので、ここも要調整ですね…。
-6.胴体(第2段階)
ぶっちゃけ難易度が高くてどう攻めたら良いのか分からず「うごごご……!」ってなって後回しにしてただけなので、覚悟を決めて胴体前面中央部、イクゾー!!
機体前面に六角形のユニットを確認。長方形と台形に分割出来そう。このユニットの下部(腰部と胸部の間)にもひさしのようなパーツがあるが、可動域を考慮してオミットする。
分解するとこんな感じ。棒軸を通してあるのでちょっと可動するけど、必要だったかは疑問だ……。
塗装の手間を考えて、ここは独立したパーツにしたかったので元々のフレームの構造を用いて、最終的に3mmプラ棒を貫通させる形状にしましたが……ぶっちゃけ胴体中央側面に接着するかたちでも何の問題もなかったと思います。
プラ板で中央部の六角柱を造形します。基部になる直方体から作って、台形になる部分を後から付け足すのが一番精神衛生上良いと思います、楽で。
ここに関してはもう、ライブ感というか……うーん、分かんないけどコレならいけるだろ! 合ってた! みたいなテンションでやってるので、皆さんも同じように試行錯誤しながらやってみてください。
出来上がりはこんな感じ。背部のコクピットブロックも相まってバストアップはかなり10番機さんに近くなったと思います。
-7.腕部
最後にパテをモリっと使う腕部です。
前腕部には輝鎚・甲本来のサブアームギミックが内蔵されていて、折角のギミックを殺すのも勿体ないのでそのままにします。形状的にもかなりシンプルな直線のデザインなのでそこまで違和感はないかと。
問題は上腕部、というか肩!! 10番機さんの特徴的な肩部デザインを再現するには、やっぱりパテを盛るしかない!!
某メカカスタマイズアクションゲームよろしく、肩部重量過多になるのが心配ですが輝鎚・甲の肩ジョイントはかなりガッシリしているのでたぶん大丈夫でしょう……。
ここではだいたいのシルエットが取れれば良い。上腕の可動域は境目の空間に薄手のプラ板等を挟めばパテの侵入を阻止出来る。
それなりの量のパテを取り出し、軽く球状に整えてから画像の様に盛っていきます。注意点として、可動の妨げにならないよう、肩口とその逆サイド、つまり上腕の可動域には侵入しないようにしましょう。コレを両肩分やりまして、腕部の改造は終了です。かなり特徴的なパーツなので、これでグッとソックリになってくれたと思います。
また、パテをガッツリ使ったついでに頭部口元にも10番機さんっぽいパーツを追加してみました。
・改造終了
という事で、改造が終わりました。
現状はこちら! 無改造の状態と一緒にどうぞ(縮尺は可能な限り合わせました)。
うわぁああああああああかっこいいいいいいいいい(自画自賛)
どうですかどうですか結構よくないですか頑張ったんですよ!!(早口オタク)
重心がかなり上になってシルエットが大幅に変わりましたね。全体の印象は相当近くなったと思います。
とはいえ、まだまだドレスアップは出来ると思いますし、結局重量バランスが不安定で自立しにくいので足首以下にも改修が必要ですね。
今回は改造がかなりの重労働だったのでだいぶ熱く語ってしまいました…! 次回は「ハンドスケール アーキテクト」をムスメちゃんに改造していきます!
MAGCOMIプラモデル部は毎月20日更新です! 次回もお楽しみに!
・商品紹介
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サブアームから武器懸架パイロンまで! メカサプライ01 フレキシブルアームA 税込価格:880円
改造上等! 多数のオプション付属! ウェポンユニット10 マルチプルシールド 税込価格:990円
3つのサイズから選べる基部付きバーニアユニット! M.S.G プラユニット P-122 バーニアノズル IV 税込価格:330円
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本ブログへ掲載した画像は、『終末世界の箱入りムスメ』第1巻、
およびコトブキヤ公式サイトより
抜粋・引用させていただきました。
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