お知らせ

月例マッグガーデンマンガ大賞・大賞『竜の子』受賞者特別インタビュー

ついに大賞出る!!!

月例マッグガーデンマンガ大賞
2024年4月期応募作
『竜の子』が
栄えある大賞を見事獲得!
これを記念して、受賞者のネマキ氏に
特別インタビューを行いました。
さらに小西幹久先生からの
特別コメントも掲載!
今後大注目の作家さんをお見逃しなく!

2024年4月期・結果発表はこちら!

Work & Profile

受賞者

ネマキ

月例マッグガーデンマンガ大賞2024年4月期にて『竜の子』で応募。初投稿にして大賞を見事受賞!

『竜の子』サンプルページ

受賞作

『竜の子』

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受賞者コメント

この度は過分な栄誉を賜り、誠に嬉しく思います。
担当編集者様並びに編集部の皆様におかれましては、心より御礼申し上げます。

当作の発端は、老爺が角の欠片を引き抜く光景を夢に見たことであり、そのシーンを起点に骨組みを作っていきました。
改めて見返すと、絵作りやら展開の持っていき方やら、未熟な点は多々見受けられますが、こうして評価をいただけたこと、大変ありがたく存じます。

今回の経験と反省を活かし、より良い作品を作れるよう努めて参ります。

編集部コメント

画力は言わずもがな、演出やセリフ回しも含め著者の持つ世界観を高純度で画面に表出させた作品でした。相容れない二人の男が、互いの尊厳をかけて戦う執念の物語に、ただただ圧倒。新人らしからぬその筆致と情念が連載ではどう紡がれるのか、今から楽しみです。

小西幹久先生からのコメント

スペシャルゲストとして
当社マンガ賞出身者である小西幹久先生に
大賞受賞作『竜の子』を読んでいただきました!

小西幹久

月例マッグガーデンマンガ大賞の前身「コミックブレイドマンガ大賞NEO」にて、2010年に「宿星の重力」で準大賞受賞。現在、月刊コミックガーデン・MAGCOMIにて『リィンカーネーションの花弁』を連載中。他代表作に『素足のメテオライト』(全5巻)。

大賞おめでとうございます!
まずは70ページを超える原稿を描き上げる情熱、熱意を称賛したいです。画力云々、他の方々が称賛されている事と思うので少し違った講評をしていきたいと思います。(どちらかと言えば個人の好みによる提案に近いです)

引きのコマがほしい

どんな場所に、どんな距離感でキャラクターが物語を歩んでいるのかが客観的にわかりやすい引きのコマ、俯瞰のコマがもっとあると、世界観や環境が伝わってなお良かったかと思います。(セオリー的には2ページに1コマあると読み手に優しいと言われています)

情報開示のタイミング

物語後半にキャラの情報が詰め込まれるのでクライマックスでテンポが少し悪くなってしまっているように感じました。序盤である程度キャラを深堀っておくか、キャラの一方(騎士)については序盤で情報を出し切っておくとスムーズに流れたかもしれません。(主人公を老翁に集中するという意味に近いかも)

ドラマと説得力

キャラの語りによるドラマと、物語決着への説得力を比すると前者に振ってある印象を受けました。個人的には説得力がさらに加わっていると尚のこと良かったと思います。以下に具体的な提案をしてみます。

騎士の30年の研鑽が光る箇所を与える。

【加える場合】

もっと立ち回りに巧者感をだして引き出しの多さを見せても良かった(独自の雷対策、装備の強さに頼らないなど)。

【敢えていらない場合】

あくまで竜を殺すために研鑽を積んだので、対人能力は低く、泥臭い決着となった。

どちらの場合でも、よりキャラが魅力的になったのではないかなと。

老爺のフラグを足す。

騎士との道中、殺せるチャンスを自ら見送る描写があると、最期の「いつか必ず終りが来る、いつまでも守ることは出来ない」ことと繋がって深みが出たのではないかと思います。

ごちゃごちゃと色々並べましたが、読み切りで出来ることには限りがありますから、その制限の中で苦心しながら造られたと思います! 上記に述べたような頼んでもいないアドバイスや評価、外野からの添削は基本的に「うるせえ」で撥ね除けていってほしいというのが本音です! それぐらい自分の創作物、創作世界にどっぷり浸かり、次々に作品を創られることを期待しております!

Interview

ネマキ氏インタビュー

Q 大賞受賞おめでとうございます!
受賞を聞いた時の感想をお聞かせください。
ネマキ氏 まさか大賞をいただけるとは思ってもいなかったので、耳を疑いました!
Q 迫力のある高い画力が評価されていました。
作画の際に特に力を入れたシーンや読者に注目して欲しいシーンはどこですか?
ネマキ氏 やっぱりおじいちゃんが角を引き抜くところでしょうか。
自分で見直してもかっこいいです。
Q 本作が自身初の漫画作品だと伺いました。
初作品を「竜の子」で描こうと思ったきっかけを教えてください。
ネマキ氏 上に書いた角を引き抜くシーンが夢に出てきたので、きっかけとしてはそれで。
あとは情けない話ですが、就職したくなかったので親に対する言い訳のためというのも原動力でした。
結局就職からは逃げられませんでしたが。
Q 今後どんなジャンルや題材に挑戦していきたいですか?
ネマキ氏 やっぱりファンタジーが好きなので、そっち系を描きたいなあと思います。
Q 受賞作を読んでくださった読者の皆様へ一言お願いします!
ネマキ氏 読んでくれてありがとうございます。
楽しんでいただけたなら幸いです。
次も面白いものを描けるよう頑張ります!

ご回答ありがとうございました!
今後のご活躍を編集部一同
心より楽しみにしております♪

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皆さまの力作をお待ちしております!