月例マッグガーデンマンガ大賞・結果発表 2022年2月期

月例マッグガーデンマンガ大賞

2022年2月期結果発表

第12回募集、佳作1作品・奨励賞1作品・努力賞1作品選出!

今回も多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(2月25日締切分)

完成原稿部門:佳作 賞金10万円 受賞作掲載

『孤露のケモノ』

『孤露のケモノ』

犲木 坂

STORY

弟・照と二人で暮らす薬師・王昱。彼の住む村には夜な夜な化け物が現れ、住人を襲っていた。化け物にさらわれたのか姿を消した弟を捜索する王昱は、村の外で傷を負い行き倒れた不思議な少年・子禾と出会い……。

選評

全編を通して高い画力が維持されており、特にその読みやすさが評価された。キャラクターデザインも世界観に即していながらしっかり個性を主張できていた。だからこそ、アクションシーンにはより派手さが、また読者を世界観に引き込むような熱量のある描き込みのメリハリが欲しかった。全体的に淡々としていた印象があるので、読者の心を意図的に揺さぶることを意識して画面や物語を作ってみて欲しい。

受賞作品を読む

月刊コミックガーデン2022年5月号に掲載!

完成原稿部門:奨励賞 賞金3万円

『卑しみの神』

『卑しみの神』

巻ノ目ポンタ

STORY

豊穣と、村を荒らす荒神を退治する為、神・天除共に生贄に捧げられた村娘・お卑。天除共の気まぐれで助かったのもつかぬ間、天除共と荒神が対峙する。天除共に自らの腕を喰わせる事で、なんとか荒神の撃退に成功した彼女達。苦難を共に乗り越えた二人には固い絆が芽生えたのだった。

選評

個性が光る作画が評価され、著者の描きたいものがしっかりと描けている印象があった本作。背景の書き込みや線など要所要所に拘りが感じられる。一方で、線の雑さが目立ち少し画面が見え辛く、またお話も盛り上がりに欠ける印象があった。より多くの人に読んでもらうため、オリジナリティを大事にしつつ、読者目線での親切な漫画作りを意識して次作に挑んで欲しい。

完成原稿部門:努力賞 賞金1万円

『くまもとけんのなぞなぞは?』

『くまもとけんのなぞなぞは?』

ぽーよら

STORY

魔王を討伐するため、旅の仲間を探すシスターのルーシー。そこに召喚士ビリーが名乗りを上げるが、彼女はかなりの曲者で…!?

選評

ダジャレという難しいテーマでコメディマンガを描ききった点が評価された本作。最後までテンションの高いギャグをテンポよく展開することで、笑える内容となっていた。しかし作画面に関して、ギャグパート以外でのキャラクターの顔の作画に不安定さが感じられたため要練習。目の描き方を工夫することで表情を豊かに見せていけるようにできるとよいだろう。また、伏線があまりなくオチに無理やり感があった。次回作では前フリや伏線を意識して、オチでの盛り上がりを効果的に演出できるようにしてみてほしい。

最終選考作品

完成原稿部門

  • 『子人の唄』巻ノ目ポンタ
  • 『コトツムギ』ニワノトリ
  • 『ノマレビト』法橋 ゆう

3月25日〆切の発表は
2022年5月5日!