月例マッグガーデンマンガ大賞・結果発表 2022年12月期

月例マッグガーデンマンガ大賞

2022年12月期結果発表

第22回募集、入選1作品・期待賞1作品・努力賞1作品選出!

今回も多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(12月25日締切分)

完成原稿部門:入選 賞金30万円 受賞作掲載 + 読切1作分掲載権獲得

『Zoological World』

『Zoological World』

KO-TA

STORY

動物園のカワウソたちは、閉園時間が早まるという話を耳にする。それについて話すカワウソたちの会話を聞いたチンパンジーは、動物園自体が閉園すると勘違いし始めて…?

選評

たくさんの動物たちを素晴らしい筆致で描き切った本作。毛並みまでわかるリアルな作画が高く評価された。伝言ゲームのように勘違いの連鎖で予想外の方向に進むお話作りもアイデアに溢れていて良い。画力とのギャップでシュールなコメディとして昇華できていたのは見事。一方、オチについては唐突さがあり物足りない印象が。丁寧なフリと展開を意識して、もう一つ上の話作りを目指してほしい。次回作、大いに期待している。

受賞作品を読む

月刊コミックガーデン2023年3月号に掲載!

完成原稿部門:期待賞 賞金5万円 受賞作掲載

『星の鳥』

『星の鳥』

佑月アウル

STORY

大切なものを失くしてしまった少女・エミリー。そんな彼女の前に現れたのは、願いを叶える”黒い鳥さん”だった。エミリーの願いを叶えるため、二人は夜の小さな冒険に出かける。

選評

世界観にあった絵のタッチや言葉選びが作品全体の雰囲気を作り上げ、評価に繋がった本作。定石を踏んだ構成で物語をまとまりよく着地させた点も好印象だった。ただしその反面、"著者ならでは"の強みを感じにくかったのも否めない。また淡々としたお話運びには、良さがある一方でページをめくる推進力は少々弱かった印象。次作はぜひ自分の武器を見定め、"読みたくなる"工夫を重ねてほしい。

受賞作品を読む

完成原稿部門:努力賞 賞金1万円

『幽霊な幼馴染』

『幽霊な幼馴染』

山葵

STORY

死んだ幼馴染が化けて出てくるようになった。死んでからもしつこく付きまとってくる幼馴染。そんな彼女に嫌気が差していた主人公だが、周囲の反応に違和感を覚え始める。

選評

作品冒頭の掴みが良く、話が脱線することなく短いページ数でまとめられていた点が高く評価された。一方で、前半と後半で作品の傾向が変わっているように見えてしまい、一貫性を感じられなかった。どういった傾向の話を描きたかったのかが、作家自身の中で固まっていないように見える。また作中の展開が凡庸で、冒頭の掴みに対して話が弱かった印象も受けた。描きたい作品の傾向をしっかり固めつつも、設定を活かせる展開のアイデア出しを期待する。

最終選考作品

完成原稿部門

  • 『恋羽』美澄 零
  • 『あなたとデートどこへ行こう』日ノ枝 いづる

1月25日〆切の発表は
2023年3月5日!