お知らせ

月例マッグガーデンマンガ大賞・結果発表 2024年2月期

月例マッグガーデンマンガ大賞

2024年2月期結果発表

第36回募集、佳作1作品・期待賞2作品・奨励賞1作品・努力賞2作品選出!

今回も多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…?(2月25日締切分)

完成原稿部門:佳作 賞金10万円 受賞作掲載

『転生した俺の幸福論』

『転生した俺の幸福論』

しゃけふれ

STORY

前世でプレイしたゲームの世界の“悪役”ユズリに転生してしまった「俺」。目指すは「推し」×「最推し」の幸せのみ! 孤軍奮闘の果てに待つ未来は––⁉

選評

高い画力とツボを押さえた設定が魅力。共感しやすい物語を主軸にしつつ、主人公のちょっとした癖を伏線にしたりと読者が喜ぶ点をきちんと理解して盛り込めている。 一方で、デッサンの狂いがちらほらとあり、絵の細部が崩れてしまったところがあるのが非常に勿体ない。また、ストーリー自体はある種テンプレートに近いところがあるため、少し借物感が出てしまった点も気になる。 とはいえ全体的なレベルは高く、課題を一つ一つ達成していけば大きく飛躍できるだろう。

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月刊コミックガーデン2024年5月号に掲載!

完成原稿部門:期待賞 賞金5万円 受賞作掲載

『蛇行匍匐』

『蛇行匍匐』

エリス

STORY

落語家・蛇太郎の願いは、彼の四肢と引き換えに叶ってゆく。彼が望んで進む地獄への道、その先に待ち受けているものとは?

選評

強く滲み出た個性と読み手を見入らせる演出力が評価された本作。主人公の底が見えない欲望や憎悪が、表情や演出からしっかりと伝わってきた点はお見事。世界観も細かく作り込まれており、独特の雰囲気があって惹き込まれた。 しかし、肝心の内容が伝わりにくかったのは難点。物語を読み解くのに必要な情報が全体的に不足しているため、設定や展開が分かりづらく読み手が話に置いていかれてしまった。その抜きんでた個性はそのままに、自分の中の「面白い」を読み手に伝わるように描くことを意識して、作品を作ってみてほしい。

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『てふてふめぐり』

『てふてふめぐり』

三月ももたろた

STORY

社畜の日々に疲れて退職し、しばし実家で休んでいた花は、祖父の遺品から蝶の標本を発見し――!?

選評

ノスタルジックな気持ちに浸れる読後感を残してくれる演出が光り、受賞へ繋がった。 祖父との思い出と実際の蝶の標本を絡めて読み手の琴線に触れる描写はお見事だが、主人公の過去があまり語られず、やや簡素な解決にも見えてしまったので、そのあたりをより深堀りしてみよう。 作画面においてはやや不安定さが見受けられるところも散見されたので、描けない箇所があれば、実際に資料をみてゆっくり丁寧に描けるとよりクオリティが上がるはず。次回作に期待。

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完成原稿部門:奨励賞 賞金3万円

『次回予告』

『次回予告』

齊藤

STORY

「イヤコレっ…今日の俺じゃん⁉」――たまたまつけたTVに未来の自分が映っており、次回予告までされることになった少年・裕太の行く末とは…!?

選評

「未来の自分の行動を予告される」という印象的な場面から始まる出色のサスペンス物語。 キャッチーな始まり方や人間の感情表現を巧みに演出できているところは素晴らしい反面、物語は収束に向けてツッコミどころも多く、尻窄みになってしまった印象を受けるので、構成面を見直すとさらに良くなるだろう。 独特な作画含め、光るセンスを感じるのでぜひ描き続けてスキルアップしてほしい。

完成原稿部門:努力賞 賞金1万円

『魔王、カラオケ屋を始めました!』

『魔王、カラオケ屋を始めました!』

遊佐いつか

STORY

勇者に負けた後、魔王はカラオケ屋に転身した!だが、魔王はカラオケの楽しさをイマイチ理解できないようで…?

選評

「魔王がカラオケ屋を始める」という企画のキャッチ―さに期待感が持てた点は良かった。 しかし、話はすっきりとまとまっているものの、読み手が期待するところまで盛り上げ切らなかった印象はあった。せっかくのキャッチ―な企画を、話の中でネタとして昇華せず要素として置いただけになってしまっているのが要因だろう。カラオケを題材にするならば、異世界という設定ならではのネタを扱ったり、カラオケあるあるを盛り込む手もあったはず。読み手の予想を上回るような、一つ上の面白さを目指していってほしい。

『君に堕ちる』

『君に堕ちる』

はこごろう

STORY

透き通るような白い肌と愛くるしい笑顔を持つ美少女・星峰銀架。 そんな相手と「キスをするだけ」の関係になった女の子・鬼城龍子は今日も彼女に振り回され…!?

選評

可愛らしい絵柄とキャッチーな始まり方は悪くないが、全体として短編連作のような形になっているので、良くも悪くも構成や演出に無駄が多く感じられる。 コメディとシリアスの両立は、ある程度物語が確立してからでないと難易度は高いので、設定だけを活かして物語を進めるのではなく、二人の関係性から生じるドラマを作る・描きつつ、その延長線上にキャラを立たせることを意識してみよう。

最終選考作品

完成原稿部門

  • 『京の京探偵』小森唄
  • 『ネクロマンス』しまえなが
  • 『なりきり妖怪サラサさん』まむみめも

3月25日〆切の発表は
2024年5月5日!