【教えて先生!!プレイバック】第1回・桜野みねね先生

漫画家を目指している皆様、連載経験のある作家さんが作品作りで大切にしていること知りたくないですか?

そんな声にお応えして本連載では、過去コミックガーデンに掲載されたインタビュー「教えて先生!!」を紹介いたします。

 

記念すべき第1回目の先生は桜野みねね先生です!
(月刊コミックガーデン2017年3月号掲載、一部改稿)

 

作家紹介

桜野みねね先生

現在、コミックガーデン・MAGCOMIにて『まもって守護月天! 解封の章』を連載中。

 

それでは一問一答での“執筆の秘訣”、スタート!!

Q.ペン入れの時に大事にしていることはありますか?

下描きはアタリ程度に見るようにして、なぞろうとしないようにしています。
この線は光に当たってるところの線なのか、当たってないところの線なのか意識して描くと、いい感じに強弱のついた線になる気がします。

 

Q.ネームの時に心掛けていることはありますか?

自分がこう進めたいと思っている展開よりも、このキャラクターだったらこうするだろうという展開を取らせて、それで展開が変わったら、そちらを選ぶようにしています。
コマ割りは、吹き出しの位置、台詞の区切り方、表情が見えているかいないか、風景のみとかキャラの顔じゃなくて他の部分に台詞をのせる、コマを縦に割るか横に割るか、…などなどで読んでいるときに感じる雰囲気が微妙に変わる気がするので、その辺りに気をつけるようにしています。

 

Q.ずばり、作品作りで一番大切にしているのは何ですか?

自分が描く作品の個性というか、どこが他の人が描くものと違うのかを理解して描くのは、とても大切だと思います。

 

Q.独自の練習方法、役に立った練習方法があれば教えてください。

絵の描き方やストーリーの作り方は、描きまくったり作りまくったりで、自分なりのコツを掴めば上達していくような気がするのですが、プロになるには、多くの人があまり見ない方法で世界を見られるようになったほうがいいと思うので、日常生活で、何に対しても「自分だったらこれはこう見る」と思ってものを見る練習を、しているような気がしなくもないです(笑)。

 

Q.漫画に限らず、志望者の方に是非見てほしい作品はありますか?

『書きあぐねている人のための小説入門』(著:保坂 和志)漫画を描く意味が分からなくなっていたときに、これを読んで復活しました。

 

Q.最後に、志望者の方々へ向けて一言アドバイスをお願いします。

と、色々私だったら「こうすると描きやすいな」とか、「こういうことを大切にしたいな」とか、「ここをこだわると楽しいな」と思うことを綴りましたが、

一番大切なのは、「自分はこのような理由でこれを描いている」「こういう思いを持ってこれを形にしようとしている」と自分の気持ちを理解して描くことや、何よりも描いてるとき楽しいと思えることなのかなと、 今は思っております。

なんかうまく描けないな…って思っても、なんかいい感じに描けるようになって来たなって思えるようになるまで描き続けることが必要ですが、描く理由の軸が他人(他人から見てうまく見えるか、面白いと思ってもらえるか)になっていて、描くこと自体がしんどくなって来たならば、
ちっちゃい頃の、上手いとか下手とか関係なくただ楽しく描いていたあの頃を思い出すのだ。

人が創ったものや人の意見は、参考資料としてありがたく使わせて頂くスタンスで眺めるのだ。

そして美味しいものを食べ、好きなことをするのだ。

ふぁいとぉぉぉぉおおぉ!!

 

ご回答、ありがとうございました!

 

作品紹介

『まもって守護月天! 解封の章』はMAGCOMIにて1~3話常時無料公開中!
最新コミックス第7巻は6/9(木)発売予定です!

magcomi.com

 

漫画賞の案内

コミックガーデン・MAGCOMIでは下記の漫画賞を毎月応募受付中!
詳細はこちら!

月例マッグガーデンマンガ大賞

magcomi.com

1ページマンガ賞 箱庭

www.mag-garden.co.jp

 

次回は松本規之先生です、お楽しみに!