【マグコミ漫画研究部】『クソザコちょろイン西賀蜂』のヒロイン・西賀蜂の頬のマークについて研究してみた

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お久しぶりです!編集Nです。今回の研究に取り上げるのは……この作品!!

                      

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MAGCOMI読者には釈迦に説法かもしれませんが……「この作品を読んだことない」というような方もいらっしゃるかもしれないので、まずはNの独断と偏見による簡単なあらすじを説明します。

※一部作品のネタバレを含んでいますので、ご注意ください。

『クソザコちょろイン西賀蜂』とは!?

 

後輩の女の子・西賀蜂は、構ってほしいのか主人公の東間にいつもつきまとう。マウントを取ろうとする蜂だが、実はクソ雑魚メンタルでアホの為、最後はいつも東間に軽くあしらわれて涙目……!うざちょろい後輩ヒロインと超ドライ主人公でお届けする、カウンターラブコメディ!!

 

あなたは、「ちょろイン」という言葉をご存じでしょうか。

2010年代以降にできた造語であり、主に創作におけるヒロインの属性を指す言葉です。

 

 

では、具体的にどのような属性なのかというと……

その名の通り、「ちょろい」 ことが大きな特徴で、

陳腐な台詞や安直な行動で簡単に丸め込まれてしまうようなキャラクターを指す言葉になります。

 

主人公の些細な行動で胸をときめかせたり、大したことはしていないのにいつの間にか惚れているといったヒロインを揶揄して生まれた言葉でもあり、徐々に世間の認知度も上がってきているのではないでしょうか。

 

 

本作のヒロイン・西賀蜂にしがはちは、正にその言葉に該当する女子高生です。

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彼女は事あるごとに1学年上の主人公・東間あずまとおるにウザ絡みをするのですが……

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下記のように、すぐにやり返されてしまうほどのクソザコっぷりを示しています\(^o^)/

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更には、東間にこんなことを言われてしまうと

思わず動揺してしまうほど好意が透けて見えており――

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 果てにはハナという女の子に対する惚気話まで聞かされてしまい、泣き出してしまいます。

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……ですが、ここで東間はネタ晴らしをすることに。

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―—そう。このハナという女の子は、実は家で飼っている犬のことだったのです!

 

 


それに対する蜂のリアクションは――

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 苦し過ぎる…

 

 

ともあれ、こうしてクソザコちょろイン・西賀蜂鈍感系イケメン主人公・東間透のラブコメが開幕する――という形で物語が始まるのですが。

 

ここで、私の「気になったことは徹底的に調べないと気が済まない」という性分が鎌首をもたげました。

 

それは――……

西賀蜂の右頬についているマークは、何なのだろう? 

ということです。

 本編を見ればわかる通り、蜂の右頬にはダイヤが3つ連なったようなマークが描かれています。

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それだけなら、漫画的な表現・デザインの一つとして理解もできるのですが。

 

なんと! たびたび、蜂の顔にはこのマークがついていないことがあるのです。

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 この事実を知った途端、私の頭には次から次へと疑問が湧き出てきました。

すなわち、

 

蜂の顔のマークは漫画的な記号を用いたデザインではないのか?

そうだとするなら、これは一体なんなのだろうか? メイクなのかシールなのか?

いつ頃から蜂はこれを付け始めたのだろうか? また、その理由はオシャレ目的なのだろうか?

というかこれは校則違反に当たらないのか?


etc.……


一度そう思ってしまえば、最早それは呪縛のように私の心を蝕んでいく。(妄想)


ということで、前置きが長くなりましたが―――

第17回マグコミ漫画研究部!~MAGCOMI作品のどうでもいいことを真面目に考察してみた~の議題は、こちらになります!!

 

『クソザコちょろイン西賀蜂』のヒロイン・西賀蜂の頬のマークについて研究してみた

 

 

 

 

まずは、具体的にどのような条件下でこのマークがなくなっているのかについて研究してみました。

 

明確に作中でこのマークがなくなったのは、12話「ビショビショ…」のときになります。

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水たまりで転んでしまった蜂が制服を着替えようとする場面です。

これを単純に捉えるなら、頬のマークは水で落ちてしまう(とれてしまう?)程度のマークだということが推測できます。

 

そうなると、やはりメイクやタトゥーシールなどの可能性が高いように思えます。

 

 それを裏付けるかの如く、作中の学校則についてこんな描写も。

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校則で服装については緩いということは、メイクやシールについても比較的寛容とみて間違いないでしょう。

 

また、本作を読み込んでいくうちにメイクやシールの可能性が高いもう一つの理由についても見つけました。

 

それは、夏になるとめっきり蜂の頬にこのマークが描かれなくなるということです!

 

 作中の季節は4月から始まり、途中から季節が夏に移行したことがわかるのですが――

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上記のように夏になってからは、ほとんど頬にマークをつけなくなることが作中の描写からわかります。

 

これは、夏は汗をかきやすい為、シールやメイクだと落ちてしまうということの証左ではないでしょうか!?

 

 

…と、そう考えたまではよかったのですが。 

その二つのどちらかなのかが、明確にわからない…!!

 

作中の描写を見る限り、メイクともシールともとれるような描写になっており、どうしても判別できる確たる根拠がない状態になっているのです。

 

個人的には、シールよりはメイクのほうが汗や水の影響を受けやすいので、メイク(化粧)ではないかと考えているのですが――

 

確たる証拠がないまま結論付ける訳にはいかない為、あの手この手を使って調べてみたところ、意外なところに答えは付記されていました。

 

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著者Twitterで回答してる……だと……( ゚д゚)

 

 

更に言えば、単行本をよく読み込むと、ハチのプロフィール解説箇所で明確に「シール」と表記されていました\(^o^)/

 

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なぜ気付かなかった。

 

 

ということで、期せずして結論が出てしまった訳ですが――

なぜか、これを見て私の心のめんどくさい部分に火が付きました(`・ω・´)

 

ただ著者に言われるがままの結論を出してしまっては、マグコミ漫画研究部の名折れというもの!!

 

やはり、こちらはこちらで独自に研究・考察し、作中の描写からそれ以上の結論を生み出すべきではないだろうか!?

 

と、謎の対抗心(?)が湧き出てきた私は、その他の観点からこの事柄を調べていくことにしました!

 

ちなみにその観点とは――

蜂がいつからこのシールを付け始めたのか? ということについてです。

 

幼少期からなのか、意外と最近からなのか?

そもそも何の為につけているのか?

それを調べようと、ひたすら本編を読み漁っていたところ――

 

作中の第17話「そういう事にしておく」に、1コマですが蜂の過去が描かれているのを見つけました。

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 ここには幼少期から中学時代?の可愛らしい蜂の姿が描かれていますが、どちらも頬にシールは貼っていません。

 

つまりこれは、蜂は高校からこのシールを付け始めたということではないでしょうか!!

 

いわゆる、高校デビューのような形なのか、それとも何かシールを貼り始めるに足る理由ができたのか?

 

とはいえ、ハチの中学生の頃と現在で変わったことといえば、ただ一つ。

本作の主人公にして蜂の想い人・東間がいるかどうかということでしょう。

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…とするなら、蜂のあのシールは東間の気を引くためというのが一番可能性の高い結論に見えます。 

 

…と、いうことで結論

 

 『クソザコちょろイン西賀蜂』のヒロイン・西賀蜂は高校デビューの一環として、東間を落とす為に頬っぺにダイヤマークのタトゥーシールを付け始めた!!

 

この研究結果を作品の公式設定として認めさせたいと考えたNは、著者であるkamatama先生にインタビューを試みました。

 

f:id:magcomi:20200406213628p:plain かくかくしかじかとそういう訳で、上記結論をマグコミ研究部公式見解として出しました!いかがでしょうか!

f:id:magcomi:20200312200710p:plain いろいろ調べてもらいありがとうございます(笑)。ハチが高校からあのシールを付けるようになった…というのはあっていますが、東間を落とす為という訳ではありません(笑)。 

 f:id:magcomi:20200406213628p:plain え、違っていたんですか!? 

f:id:magcomi:20200312200710p:plain ハチは高校に入って東間と知り合ったので。それまでは面識がなかったんですよ。

f:id:magcomi:20200406213628p:plain な、なるほど…! では、ハチはあのシールを何のためにつけたんでしょう?

f:id:magcomi:20200312200710p:plain 明確に理由を決めてはいないんですが、オシャレ目的だと思います。 ハチの通う高校は服装関連の校則が緩いので、Nさんの考察通り、高校デビューをしようとしたんじゃないかと(笑)。

 f:id:magcomi:20200406213628p:plain オシャレ目的……なるほど、ハチらしいといえばらしいですね! ちなみに、夏になるとハチはこのシールを付けていないようですが、これには理由があるんでしょうか?

f:id:magcomi:20200312200710p:plain ブログで仰られていた通り、暑いのでシールが汗で溶けてしまうこともあるでしょうし、なにより日焼けすると、跡が残ってしまうからだと思います(笑)。ちなみに、今はダイヤ(♦)のような形が連なっているかと思いますが、実はこのシールは季節によって変えようとする案もあったんですよ。これから、夏が終わった秋になるとは思いますが、秋には違ったマークのシール、冬には…というように四季に応じて。

  f:id:magcomi:20200406213628p:plain おぉ! それは遊び心があって面白そうですね!

f:id:magcomi:20200312200710p:plain まぁ、実際に行うかはわかりませんが。ひょっとするとこのままシールを貼らないまま進行するということもあるかもしれません(笑)。

f:id:magcomi:20200406213628p:plain それはそれで、話題になりそうな気も…(笑)。ちなみに、2学期ではハチと東間の間ではどんなイベントが起こるのでしょうか?

f:id:magcomi:20200312200710p:plain 文化祭は描きたいですね。そこが2学期の山場になると思います。あとは…なんらかの行事や季節柄のイベントは入れられたらな、と。

f:id:magcomi:20200406213628p:plain 季節ごとのイベント…というと、例えばハロウィンとかでしょうか?

f:id:magcomi:20200312200710p:plain あ、ハロウィンいいですね! 仮装したハチ、可愛いですし是非やりたいです!

f:id:magcomi:20200406213628p:plain ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ ヤッタ~! 楽しみにしてます!

 

と、いうことで……

ハチのシールは高校デビューで付けたものであり、もしかすると本編の続きでシールが変わったりするかもしれない(?)ということが本作の公式設定となりました!

 

もしこの記事を読んで興味を抱かれた方がいましたら、是非皆様も2学期以降のハチたちのエピソードを楽しみにしてください♪

 

そして、もしまだ『クソザコちょろイン西賀蜂』を読んだことのないそこのアナタ!!

これを機に読んでみてはいかがでしょうか(*'ω'*)

現在、下記にて第一話が無料で読めますので、少しでも興味を抱かれましたら是非お読みください!

 

 

また、8月10日(火)に『クソザコちょろイン西賀蜂』第2巻が発売しております♪ 

よければ是非ご購入ください!


 以後もこのような形で、私Nが独断と偏見で選んだMAGCOMI連載作品の気になった点を考察・研究していこうと思います! 次回もお楽しみに!

 

©森野きこり/マッグガーデン ©Kamatama/MAG Garden

※本ブログへ記載した画像は、『クソザコちょろイン西賀蜂』①巻より抜粋し、引用させて頂きました。