お知らせ

【今月の第1巻】Comics introMAGtion【2022年7月刊】

2022年7月にマッグガーデンより発売する“第1巻”“単巻”コミックスを一挙に紹介!
著者への創作一問一答も掲載します!

わたしは、わたしを見つけたい。

2022年7月8日発売

河畔の街のセリーヌ ①

日之下あかめ

19世紀フランス――パリ。『月から来たような』女の子・セリーヌは夢も野心もなく、自分が何をしたいのかもわからない14歳。上京した先で偶然出会った老紳士から、”職業を体験する仕事”を勧められるが…? 大都市へ変貌しつつある”都市・パリ”で、わたしはわたしを見つけられるだろうか。19世紀パリから始まる少女職能探訪記、ここに開演――。

B6判 693円(税込) ISBN:978-4-8000-1227-2

日之下あかめ

漫画家/イラストレーター。2015年頃より本格的に商業活動を開始し、2018年『エーゲ海を渡る花たち』(フレックスコミックス刊)で初連載。2022年より本作を月刊コミックガーデン、マグコミで連載中。

作品ができたきっかけは何ですか?

おそらく小~中学生くらいからだと思いますが、美術の教科書で見て以来「ルノワールとモネの描くフランス」が好きだったことです。美術的あるいは史実的にという訳ではなく、もっとふわっとしたイメージの世界として長らく好きだったのですが、打ち合わせにて担当氏に伝えたところ「いいですね!」と。それで動き出せました。

制作秘話・裏話などお聞かせください!

セリーヌのキャラクター・ビジュアルモチーフについて(あくまでビジュアルのみ)、女性印象派画家ベルト・モリゾの絵画の中に度々出てくる彼女の娘(「庭のウジェーヌ・マネと娘」など)が最初のイメージ源です。モリゾの絵も可愛いのが多くて好きです。

漫画家以外で、先生が体験してみたい仕事はありますか?

今、無邪気に答えるなら国内のワイナリーとか(笑) 醸造業って興味深いです。ただ、実際やってみたいのは結局、作家業・職人業みたいなものばかりですね。

ヨーロッパの魅力を教えてください!

現代はともかく、歴史のスコープで見ると、やっぱりあの辺が中心地ですからね。政治経済軍事文化、どれをとっても面白いことは中心地の方が豊富という事だろうと思います。ただ、個人的に感じる魅力というのはもっと表面的で、日本で触れてきた「空想上の欧州的なるもの」の本流が、質量をもってソコにあることへの憧れだと思います。…格好良く言いましたが、感覚的にはアニメファンの聖地巡礼心理みたいなもんです。

読者の方へのメッセージをお願いします!

お読みいただきありがとうございます。こうして二作目を執筆できているのも応援して下さった皆様、そして新たに読んでくださっている読者様のおかげです。お仕事+歴史モノではありますが、ギスギス、せかせかしたものにはなっていないと思いますので、まだ読んでない方も、のんびり読んで頂ければ幸いです。

付喪神憑きの骨董品、誠実買受いたします。

2022年7月14日発売

九十九の神さま

古烏恵子

いわく付きな古道具が持ち込まれるその店にあるのは付喪神憑きの骨董品ばかり…!? 古物商の若き主人と謎めいた黒髪の青年の二人が、付喪神たちの密かな悩みを解決するため東奔西走! 全ては付喪神のために…! 俊英が飄々とした筆致で紡ぐオカルト人情和風ファンタジー連載!

B6判 693円(税込) ISBN:978-4-8000-1233-3

古烏恵子

『夢のとまり木』で2019年9月期 月例マグコミマンガ大賞 佳作受賞。2021年3月に『九十九の神様』の読切版でデビュー。10月から2022年3月までマグコミにて不定期連載を経て、この度、初コミックスを刊行。

「九十九の神さま」を思いついたきっかけは何ですか?

担当編集さんと会話している中で、付喪神憑きの品を扱う骨董屋、という話になりまして、そこからキャラクターイメージを考え始めました。

原稿執筆中の裏話など何かあればお聞かせください!

着物が分からな過ぎて、毎朝『暴れん坊将軍』を観ています。

先生のそばにいてほしい付喪神はいますか? (本作未登場の付喪神でも 構いません)

ゴミ箱の付喪神がそばにいてくれたら凄く助かります。

もし伊織がモダンボーイの変装をしたら、モボ墨晶とどちらの方が女性にモテそうでしょうか。

伊織がモダンボーイの変装をしても就活中の学生になるだけなので、モボ墨晶だと思います。

読者の方へのメッセージをお願いします!

もし全話読んでくださった方がいたら、これほど嬉しい事はありません。これからも何かを描くと思いますので読んでいただけたら幸いです。

地獄を見た少年は、最弱無才の“お荷物”から最強無双の“鬼”へと覚醒する──…!!

2022年7月14日発売

特級探索師への覚醒 ①

原作:笠鳴小雨/漫画:飛高達哉

ダンジョンで行方不明になった両親を捜すため、プロの探索師を目指す高校生・天城典二。荷物持ち(バックパッカー)のアルバイトとしてギルド「チャリオット」の探索に同行した典二は、ダンジョンの深奥で壮絶な“地獄”を経験したことで、未知の能力に目覚め…? 無才の少年が最強最高の探索師へと覚醒する、新王道・現代ダンジョンファンタジー!!

B6判 825円(税込) ISBN:978-4-8000-1231-9

原作:笠鳴小雨

小説投稿サイト『小説家になろう』にて積極的に活動する小説家。2019年『あの日地球にダンジョンが出現した』(双葉社刊)の書籍化を経て、2022年2月より月刊コミックガーデン、マグコミにて本作を連載中。

漫画:飛高達哉

最近帯状疱疹になってもう無茶出来るほど若くないなと実感中。

作品ができたきっかけは何ですか?

【笠鳴】「とある作品」と「とあるイラスト」の二つに感化され、衝動的に書き始めたのが特級探索師の始まりです。愉快な地獄のキャラたちでわちゃわちゃする映像作品を観ていたとき、ふとスマホを手に取っていました。そこで素敵なイラストが目に留まったんです。小さな剣を握る少女がそれを前に突き出す、その少女の背後に幾種もの化け物たちが待機する…… そんな創作心を刺激してくる絵でした。そこに私が書き慣れた現代ダンジョン系の要素を加えたのが、特級探索師への覚醒の始まりです!

コミカライズにあたって意識している点はありますか?

【飛高】中途半端にならないように心掛けてます。原作と違う事をやるなら漫画版ならではのものを読めた方が喜んでいただけるのではと。

制作秘話・裏話などお聞かせください!

【笠鳴】制作秘話……この作品は個人的に語りたいことが多すぎるんですよね。ひとまず最初ということで準備期間中の初期にあった驚きの出来事をお話したいと思います。漫画家さん決定の報告があってほんの四日後、複数枚の画像データが送られてきました。何事かと思って開くと、キャラデザらしきラフがずらっと敷き詰められたデータだったんです。今改めて見返してみるとたった一枚の用紙に十七種類ものキャラが描かれていました。それが複数枚も。さすがにびっくりしちゃいました。だって決まってほんの四日ですよ? それも全部採用したいくらいのクオリティでした。このエピソードは私が飛高先生の凄さに痺れてしまったお話です笑

【飛高】酒呑童子のデザイン案は何個も出したのですが、中にはワイルドマッチョや女の子の案もありました。

もし先生が探索師をするなら、どんな天啓が欲しいですか?

【笠鳴】そうですねぇ……もし何かもらえるなら五道みたいな指揮系統の天啓が欲しいかもしれないです。私は自分が活躍するよりも周りが活躍したりする方が好きだし、五道は初期のころ色々と考えた思い入れのあるキャラでもあるので!

【飛高】危険を察知とかするのがいいです。こう…第六感がキュピーン「何かくる…! 」みたいなやつ。

先生が今行ってみたい(探索してみたい)場所はありますか?

【笠鳴】マダガスカル行ってみたい。キツネザルとかバオバブとか見てみたい。

【飛高】自分のルーツでもあるので屋久島です。縄文杉見てみたい。

読者の方へメッセージをお願いします!

【笠鳴】星の数ほどある漫画作品の中からこの作品を見つけてくれてありがとうございます。web小説時代から追ってくださっている方も本当にありがとうございます。漫画版と小説版ではまったく別の展開へと進んできたこの作品ですが、漫画にも負けないくらい面白い小説を私は頑張って作っていきます。同じくらい漫画の方も本気で監修していい作品になるように踏ん張り続けます。最後には「どっちも面白かった」そう誰か一人でも言ってくれたら私は報われると思います。そんな未来がきてくれたら最高ですよね。

【飛高】皆さん体調に十分気を付けて漫画を楽しく読んでいただけると嬉しいです。